ご褒美と中毒性

身体と同じく、脳も「張り詰めた糸」ではいけません。
身体と同じく「張り詰めた糸」だと脳はその力を十分に発揮できないと思います。
つまり、脳は「張り詰めた糸」だと学習効果は低下してしまうと思います。
勉強の合間にリラックスが必要です。

さて、リラックスで大事なのはオリンピックなど「一時的なもの」にすること。
YouTubeのように中毒性のあるものではいけません。
YouTubeのマイナス面はその中毒性です。
リラックスは中毒性のあるものではいけません。
勉強の合間のリラックスとは一種の「ご褒美」ですが、ご褒美が中毒性のあるものだと常にご褒美を頭に浮かべながら勉強することになってしまいます。
中毒性のあるものをご褒美にしてしまうと脳は集中することができません。
今までリラックスにYouTubeやSNSを用いていた者は今後は一切やめましょう。

脳は「張り詰めた糸」ではいけないと書きましたが、もちろん「たるんだ糸」でも駄目だということも記しておきたいと思います。

朝型の勧め

身体能力を最大限に発揮できる時間帯は「午後」です。
オリンピックでは好記録の多くは午後に生まれます。

東京2020で競泳の大橋選手が400m個人メドレーで金メダルと獲得した時のインタビューです。
「朝のこの時間にこのタイムで泳げて、やってきたこと間違っていなかったんだなっていう風に思いましたし、」

平井コーチも「午前決勝」をポイントに挙げていました。

7月26日の新聞に大橋選手の金メダルについて次のような記事がありました。
「東京五輪は午前中に決勝が始まります。どうしたら朝から、いい泳きができるのか。シミュレーションを重ねていました。6月のジャパンオープンで は午前中の予選を本番の決勝と想定し、ギアを上けて泳いでいました。朝6時前に起きて、泳ぐ前にお風呂に入り、午前中にメインの練習をこなす。体を起こす習慣をつけて、体に覚え込ませていました。この小さな努力の積み重ねが、極限の中で自身を信じる力になったのだと思います。(シドニー五輪競泳代表:荻野智子)朝日新聞」

私は、脳も身体部分である以上、脳の働きと身体の働きには共通点があると思っています。
身体能力を最大限に発揮できるのは午後なのだとしたら、脳の能力を最大限に発揮できるのも午後なのでしょう。
しかし、受験は多くの場合、午前中に始まります。
皆さんは午前中に脳の働きをピークにもっていけるようにしていかなければいけません。
早寝早起きはしていますか?
午前中に脳の働きをピークに持っていかなければいけないのは受験当日だけの話ではありません。
東京五輪の決勝が午前中ということで午前中にメインの練習をこなしてきた大橋選手のように、午前中に学習のメインを持ってくるようにしましょう。

夏休みの計画を立てさせるときに生徒に次のように言ったことを思い出しました。
「毎日午前中5時間を苦手科目に割くことができれば夏の学習は成功だ。」

「やりなおす」ということ

時間が経つのが早い。
大学入学共通テストまであと7か月と2週間です。
共通テスト1年前にから4か月と2週間が過ぎてしまいました。
週に直すと残り52週から19週が経ってしまい残りは33週です。

皆さんはどこかの大学には合格します。
しかし、受験が終わると「浪人したい」と言う生徒が出てきます。
なぜだか分かりますか?「滑り止めにしか受からなかったから」ではありません。
「志望校まであと一歩だった」ことに気づいてしまうからです。
合格者と不合格者の違いは紙一重です。
大学入学共通テストで言うと、各科目1問か2問の差。

皆さんは受験が終わると手ごたえを感じます。
そして自己採点をするものです。
もちろん、昨年度の合格最低点は知っています。
繰り返しますが合格者と不合格者の違いは紙一重。
落ちてしまうと「合格まであと一歩だったのに」と気づいてしまうのです。
これが「浪人したい」と口に出てしまう理由です。

皆さんは受験勉強を通じて確実に学力が伸びていきます。
しかし、学力が伸びていって「合格が見えるところまで到達した」のに落ちてしまう生徒がいるのです。
こういった生徒は「合格が見えているのだから浪人したい」思うと同時に「もっと早くから本気で勉強しておけばよかった」と思うものです。
来年の2月、3月に「昨年の6月に戻ってやり直したい」と思うかもしれません。

もう気づきましたね。
今から本気で勉強すれば「昨年の6月に戻ってやり直す」ことができるのです。
未来の自分に「昨年の6月に戻って勉強をやり直しているよ」と伝えましょう。
自分に厳しく本気で勉強していきましょう。