投稿者「aholete」のアーカイブ

面倒くさいこと

全国的に休校中ですが、本校は生徒一人ひとりにiPadを貸与しているので、ZOOM等を用いて何とか時間割通りに対面授業が成り立っています。
この時間割通りというのが重要で、時間割は生徒が生活リズムを保つ一助となります。
時間割通りに行政無線でチャイムを放送している地域もあるようです。
休校中に生徒の生活リズムをいかに保つかということにどの学校も苦慮しているはずです。

しかしながら、時間割を作っても休校期間中は登校しないので生徒は早起きをする必要がありません。
極端な話、本校の場合は1限授業の開始までにiPadを開けばいいのです。
いきおい、起床時間は遅くなり、就寝時間も遅くなっていきます。
さらに、登下校がない上に外出自粛が求められていますので生徒は身体を動かさなくなります。

平常授業日ですと、生徒は早起きして、自宅から徒歩か自転車で最寄り駅まで行き、電車の中ではバランスを取りながら立って、駅で降りたら歩いて教室に向かい、授業の合間には移動教室。
学校が終わると、駅まで歩き、電車の中ではバランスを取りながら立って、駅で降りたら徒歩か自転車で自宅に向かいます。
一方で、自宅学習ですと起床時間が遅くなり、身体を動かさなくなり、早起きをしなくていいので夜はダラダラと就寝時間が遅くなる。
自宅学習に慣れてしまうと、何かをするときに「面倒くさい」が先に立つようになってしまうのではないでしょうか?。

学校が再開した時のためになるべく自宅学習に慣れさせないように工夫しています。
1.朝の学習の実施。
CLassiのアンケート機能で問題を配布し解答してもらっています。

2.学習記録の記入
Classiの学習記録機能で学習時間を入力する際に、1日の振り替えりコメントの記入を義務付けて、これにコメントを返しています。
今年初めて担当した生徒たちなのですが、この1日の振り返りコメントのやり取りでだいぶ生徒との距離が近くなったと感じています。

3.朝のHR
ZOOMを用いて、きちんと起立して朝の挨拶から始めています。

4.帰りのHR
ZOOMを用いて、きちんと起立して挨拶で終わるようにしています。

5.学級日誌
Pagesの共同制作機能を活用して、日直に学級日誌を書いてもらっています。

どれも面倒くさいことですが、学校再開となった時にすんなり適応できるようにするためには、面倒くさいことを課すのが効果的だと思っています。
学校再開となったときに、自宅学習が慣れてしまった生徒が真っ先に思うのは「面倒くさい」だと思うからです。

また休校

3月の一斉休校が終わり、無事に始業式が実施できました。
しかし、ほどなくしてまた休校。
3月の休校は、教科書もほぼ終わっていたので問題演習でよかった。
しかし、4月の休校は授業を進めなければなりません。
3月の休校は問題演習だったので一部の先生が遠隔授業をすればよかったのですが、4月の休校は授業を進めなければならないので全ての先生が時間割通りに遠隔授業をすることになりました。
4月の休校対策は3月のそれよりもかなり準備がかかりました。

1.
すべての先生がiPadでZOOMを使えるようにする。
本校はiPadを導入していますが、Classiやロイロノートなどはプレインストールされています。
しかし、ZOOMはプレインストールされていない。
まずはすべての先生のiPadにZOOMをインストールしなければなりません。
様々な先生がいました。
Apple IDを作っていない、Apple IDが分からない、Apple IDのパスワードが分からない、Appストアの使い方が分からない、Appストアのレビュー(最初に個人情報を入れること)って何?
ZOOMの講習会も行いました。
もちろんサインアップでも一苦労。
実際の活用も一苦労。
教材も映像用にレイアウトを変えなければなりません。
学校というのは配布プリントはB5かA4のタテですが、映像で映す教材はこれをヨコにしなければなりませんし、文字を拡大しなければいけませんし、文字を太くしなければいけません。
ZOOMは写真共有が便利なので教材をiPadの画面にあったサイズの写真にするといいのですが、学校の教員の中にはスクリーンショットの撮り方が分からない先生もいます。
こういったこと全てに対応しました。

2.
生徒を取りこぼさない。
遠隔授業を受けられない生徒がいたら困ります。
遠隔授業が苦手な先生のフォローは休校が始まっても可能ですが、生徒のフォローは休校が始まったらかなり困難です。
教師と同様にいろいろな生徒がいました。
Apple IDがロックされてしまった、Apple IDが分からない、Apple IDのパスワードが分からない、Appストアの使い方が分からない、Appストアのレビュー(最初に個人情報を入れること)って何?
アプリの活用も同様です。
一体、何人の生徒のパスワードが分からない問題に対処したことか。
よく、ICTについては生徒の方が教師なんかよりも詳しいなどという声を耳にしますが、そんなことはない。
ほとんどの生徒はICTの知識は貧弱で「与えられたもの」を使っているだけなのです。

3.
新学期が始まる直前からClassiのつながりが悪い。
本校はClassiで生徒への連絡・指示をしているので、Classiのつながりが悪いというのは致命傷です。
Web版ならアプリ版よりはつながるということで、生徒には急遽Web版をiPadのホーム画面に追加させました。
しかし、ここでも「パスワードが分からない問題」が頻発し、いちいち対処しなければなりません。
Classiは復旧しましたが不安定だったので、連絡・指示はロイロノートも活用することにしました。
しかし、ロイロノートも急激なアクセス増で午前中は接続がうまくいかないという事態。
現在は、Pagesの共同制作機能を「生徒への連絡掲示板」に活用することも検討しています。

なんだかんだ大変でしたが、いざ遠隔授業が始まってみると、先生方はもちろん生徒もほとんどが対応できているようです。
ダーウィンの有名な言葉を思い出しました。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」