金融教育と投資

勤務校で金融講座がありました。
学習指導要領の改訂により2022年度より高校家庭科で金融教育をすることが決まっています。
その一環として県からの指示で県内各地の高校で金融講座が開催されているのです。
さて、その金融講座の中で以下のような問いがありました。

収入-( ① )=支出

答えは「貯蓄」だそうです。

しかし私の答えは異なります。
私の答えは「投資」です。

現在の日本で貯蓄をしても利子はほとんどつきません。
これは物価が上昇すれば貯蓄は相対的に減少するということを意味しています。
実際に物価は上昇しています。
最近で言うと、ガソリン価格の高騰が挙げられますよね。
ガソリン価格だけではなく食料品の物価も上昇しています。
これは預金残高が相対的に減少しているということです。
だから、「投資」なのです。

【投資とコスパ】
私は欲張りなので「ちっぽけな金額」では満足できません。
株式投資であろうと投資信託であろうと、利益は微々たるものです。
大きな金額を投資に回せれば大きな利益を得ることもできますが、普通のサラリーマンはそんなに大きな金額を投資することはできません。
となると、投資で得ることができるのは「お小遣い程度」です。

年利5%で運用すると、月収40万円を得るための投資額は9,600万円です。
一方で、月収が40万円(年収480万円)という労働者はそう珍しくはありません。
しかも、社会保険料をはじめ、生活の保障満載です。
「投資ってなんてコスパが悪いんだ」って思いませんか?

私はもっともコスパが高いのは「仕事」だと思っています。
仕事だけでノーリスクで毎月かならず50万円は私の手元に入ってきます。
生活の保障も満載です。
仕事ってすごくないですか?

「収入-投資=支出」としましたが、実際には「収入-自己投資=支出」なのでしょう。自己投資は仕事につながるからです。
「受験勉強」も一つの自己投資です。

スランプ?

大学入学共通テストまであと2か月強となりました。
本校ではこのタイミングで全統プレ共通テスト模試を実施しました。
生徒たちは「プレ共通テスト」ということで気合が入っているのは受験前から伝わってきました。
しかし、結果は生徒からすると芳しくなかったようです。
この時期に「スランプ?」に陥るというのはよくあることです。

受験科目には「英国歴」や「英数理」といった「メイン科目」とそれ以外の非メイン科目があります。
非メイン科目の中には、例えば文系でいうと理科基礎だとか理系でいうと地理・公民などコスパが高いものがあります。
10月以降は高コスパ非メイン科目にウエイトを置くように指示してきました。
となると、どうしてもメイン科目の学習時間は減ってしまい、メイン科目が理想通りには伸びていきません。
しかし、高コスパ非メイン科目もすぐに(11月に)結果が出るわけではありません。
私はこれが「スランプ?」の姿だと思っています。

メイン科目は授業に拘束されなくなり学習時間が増える冬休み(受験1か月前)からまた伸びていくと思います。
高コスパ非メイン科目も1月になればモノになってくるでしょう。

いつまでも落ち込んでいないで、自分のやっていることを信じて努力を継続していきましょう。
先ほど「授業に拘束されない・・・」と書いたのと矛盾しているとは思われたくないのですが、この時期は他に差をつけるのは「授業」です。
この時期は受験生なら誰でも授業以外の時間は学習三昧です。
一方で、意識高い系受験生を中心に授業を休息と勘違いしている者も散見されます。
だから、この時期に差をつけるなら授業です。
「時間がないから」と言って、予習をないがしろにしている生徒はいませんか?
予習は「初見で解く」という点で「本番の疑似体験」です。
予習は「既習事項を新しい環境で再現する」という点で「実践的な復習」です。

話は変わりますが、高校1年生の春期講習で言ったことを覚えていますか?
「予習は授業と一致することを目指すこと。」
さらに話は変わりますが、英語の予習では各段落の要約も求めていたことも思い出してくださいね。

話は共通テスト模試に戻ります。
この時期になると「知識不足で共通テストが解けない」ということはないと思います。
「なぜ間違えたのか」、「ここはできたはずだ」といったテスト直しに誠実に取り組みましょう。

あと3か月

夏休みに入ってからの3か月で成績は伸びたでしょうか?
さて、共通テストまで残り3か月です。
3か月で成績を伸ばす難しさは身に染みて分かっているはずです。
1日1日を大事に点数にどん欲に勉強していきましょう。
ここでもう一度学習計画を立てなおしましょう。
とても大事なことです。
ただ何となく勉強をやっていても成績は伸びません。
それは設計図なしに家を建てようとするようなものです。
材料ばかり増えていってしまっても家は建ちません。
きちんとした設計図に則って家を建てていきましょう。
点数にこだわりましょう。
やれば伸びる分野を残して受検に臨むなど論外です。
残り3カ月は理系なら地理、文系なら理科基礎にも本気で取り組みましょう。
これが受かるための学習法です。
高校1年生から高校2年生夏までは「努力していないライバル」に差をつけることが要求されました。
「努力しないライバル」を置いてくることで、5倍まで絞られました。
今の時期は「努力しているライバル」との勝負です。
努力している相手に勝つというのは、さらに努力しているライバルの中で5倍を突破するというのは、本当に厳しい戦いです。
自分に厳しく勉強していきましょう。