東北大学教育学科学部K先輩

私が今回の受験で一番重要だと思ったことは、計画を立てることです。特に国立大学を受験する人は教科数も多く計画的な学習が不可欠です。ですが、上手な計画をたてるには試行錯誤の期間が必要なので、2年生のうちから計画をたてる癖をつけておくのがよいでしょう。3年生は春休みのうちに大まかな1年間の流れを作っておくと失敗が少ないです。また、1年または2年生のうちに学習のリズムを作っておくことも重要です。この時間は必ずこの部屋で勉強するというリズムができてしまうとさほど勉強が苦ではなくなるはずです。毎日の積み重ねが大切なのです。家でのんびりしてしまう人は学習室利用がお勧めです。他の生徒が一心に勉強する姿を見ると自然と自分もというような気分になります。家でやるという人は寝室と学習する部屋を分けたほうがいいです。仮眠と思ったら朝になっていたということがたびたび私はありました。

<文系教科学習法>
英語に関しては単語量が物を言うので2年のうちに基本的なものは完璧にし、3年の夏までに標準的なものを1,2回通してある状態でないとつらいです。また、文法や語法、イディオムはネクステージを繰り返しやることで身に付きます。ただやるだけではなく完全な理解と暗記を目指してやると効果的です。表などを作り、やったごとにマーカーでチェックを入れるようにすると達成感が得られていいです。国語に関しては現代文は一朝一夕ではできるようにならないので週2,3回演習を積むことが必要です。どこが根拠になってその答えが得られたかまで確認すると解きやすくなってきます。古文は単語量があり慣れさえしていればある程度はとれますがなかなか上手くいかない事が多いので、私は漢文を完全にすることを勧めます。基本句形は例文ごと暗記してしまう方が意外にも分かりやすくいい方法です。また、S・Vをはっきりさせることで読みやすくなります。日本史に関しては、私の経験上3年生の夏くらいまでに江戸までは通してやっておくべきでしょう。定期試験ごとにある時代のことを細かく理解、暗記し、夏休みに時代をつなげていくように通して流れをつかみ、明治以降は夏休みの後にしっかりやる形がいいと思います。

<私の3年間を振り返って>
私は部活をすることもなく、遊びに行くこともあまりなく、勉強中心の日々を送りましたが、今となっては友人達とのたわいのない会話や一緒に学習室で勉強しヘトヘトになって帰ったことが私の大切な思い出になりました。勉強ばかりで何もない高校生活になってしまうのではと心配に思っている人もいると思いますが、後になってみると受験勉強も大切な思い出になります。あきらめずに努力すれば報われる日は来るので頑張ってください。きっと努力のすばらしさが身にしみて分かるようになると思います。

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