移動の自由

最近生徒に3つの話をしました。
どれも生徒の生徒の食いつきは良かったと思います。

1つ目
2月1日のクローズアップ現代「“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~」を授業で見ました。
番組ではワーキングホリデーの若者が紹介されていました。
オーストラリアでブルーベリー摘みを1日6時間で月収50万円。
朝8時から14時までの仕事で残業はありません。
14時以降は完全に自分の時間です。
こんな働き方、日本では難しいでしょう。
オーストラリアにワーキングホリデーに行ってお金を稼いで英語力も身につけて・・・
生徒たちは食い入るように番組を見ていました。

2つ目
東京の生活に憧れる生徒が多いです。
生徒に国土交通省の『地方の「豊かさ」に関する参考資料』といった資料を見せました。
これのP.18によると、経済的豊かさは茨城県は3位、東京都は42位です。
「豊かな生活を求めて都会を目指す」というのは間違いなのが分かります。
経済的な豊かさを求めるなら実は東京は生活する場所ではないのでしょう。
私たち田舎者が知っている東京の華やかな生活は一部の高所得者だけのものなのかもしれません。
田舎は経済面だけではなく通勤の面でも恵まれています。
これは田舎の時間的豊かさを示しています。

3つ目
消滅可能性都市の話をしました。
2014年に「日本創成会議人口分科会」が発表した「2040年に消滅可能性のある自治体」です。
2040年までに出産適齢女性数が半減すると見込まれる自治体だそうです。
茨城県日立市は消滅可能性都市。
ここで、「可処分所得ー基礎支出」だと茨城県は3位だけど、東京を目指すのも理に適っているという話をしました。
「消滅可能性のある自治体に住み続けるという選択肢は正しいのだろうか?消滅可能性のある自治体は満足な公共サービスが提供できなくなるだろう。そういった自治体で仕事を見つけ所帯を持ち子育てをしていくのは正しい選択なのだろうか?」

以上の3つの話を通して伝えたかったことがあります。
「移動の自由を手に入れよう」です。
生徒に「移動の自由を手に入れるために必要なものは?」と聞いてみました。
「お金」と答えた生徒がいました。
正しい答えでしょう。
「車」と答えた生徒がいました。
これについては???だと思います。

わたしは移動の自由の条件として「モノはなるべく持たない」があると思います。
例えば、「ちょっとオーストラリアで暮らしてみよう」という気持ちになった時に「車」は間違いなく障害になります。
売ってしまえばいいのですが、車を売るのって結構ストレスの溜まるものです。
移動の自由の条件として「モノはなるべく持たない」があると思うと書きましたが、一方で自分の中に財産を作っておくがあると思っています。
例えば、健康。
例えば、コミュニケーション能力。
例えば、ITリテラシー。
例えば、英語力。
どれも自分の中に蓄える財産です。

モノはなるべく少なく、財産は自分の中に蓄えて移動の自由を手に入れる。
最近ミニマリストの思想が流行っているのもこういった理由からかもしれません。

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移動の自由
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