アイディア勝負

前回、「AI時代に必要なもの」という記事を書きました。
ここでは「強い自己決定力と責任感の基礎」という視点を取り上げました。
今回は、「アイディア」という視点を取り上げたいと思います。

商品やサービスを提供するには「アイディア」だけではダメで、「アイディア」を実現するための「技術」が必要です。
この「技術」を習得するために私たちは上級学校に進んだり、研修会に参加したり、下積みで苦労したりします。
しかし、ChatGPTなど生成系AIがこの「技術」の部分を担えるようになってきました。
前回の「ChatGPTのみでアプリを開発した記事」なんていうのはまさにそれです。
それ以外にも、翻訳や通訳のアプリの進化は「外国語学習」という「技術」の習得を不要にしてしまうかもしれません。
計算機の登場が計算の「技術」の習得の価値を下げたなんていうことも言われています。
テクノロジーの発達が「技術」の習得を不要にしつつあるというのは様々な分野で見られます。

商品やサービスを提供するには「アイディア」だけではダメで、「アイディア」を実現するための「技術」が必要です。
しかしながら、「技術」はテクノロジーが担うようになってきました。
となると、「アイディア」勝負。
価値のある「アイディア」を思いつくことができるかどうか、の勝負です。

「価値のある」と書きました。
5月ゴールデンウィークにいくつかのiOSアプリを開発しました。
そのうちの一つが生徒から評判が悪い。
わたしが一番気に入っているアプリがです。
自分がいくら気に入っていても世間が価値を認めなければダメなのだと実感しました。
独りよがりの「アイディア」ではダメなのだと実感しました。
では、価値のある「アイディア」はどこから生まれるのでしょうか?
身の回りの「困りごと」に敏感になることだと思います。

ここで高校で必修となった「総合的な探究の時間」が頭に浮かびました。
総合的な探究の時間では課題の設定が重視されます。
課題の設定で苦労している生徒がたくさんいます。
どんどん苦労して課題の設定に真っ向から向き合ってもらいたいと思っています。

アイディア勝負
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