休校3週間

2月27日(木)18時、安倍首相より休校要請がありました。
寝耳に水。
休校までの準備期間は金と土の2日間しかありません。
生徒の学力をどう保つかが大きな問題でした。

まず検討したのはiPadで課題を配信するということ。
しかし、勉強は紙と鉛筆だと思っているので、iPadでの課題配信は却下。

いろいろと考えた末、今年度取り組ませた問題集のプリントをすることにしました。
授業や講習で問題集2冊を扱ったのですが、これをもう一度やるのはいい復習になると思ったからです。
しかし、生徒は問題集に直接解答を書き込んでいます。
そこで、問題集2冊全てを印刷して配布することにしました。
2月29日(金)は朝6時から問題集を印刷してホチキスで留め、なんとか空き時間も使って課題冊子2束を作りました。

次に考えたのは、生徒に規則正しい生活をさせるということです。
毎朝、iPadに課題を配信し解答を提出させることにしました。
活用したのはClassiのアンケート機能です。
Classiのアンケート機能で英語文法4択問題を送信し、生徒はClassiのアンケート機能で回答を送信します。
生徒の回答がExcelファイルで取り出せます。
生徒の回答後に、Classiの校内グループに解答解説を投稿するようにしました。

次に考えたのは、生徒の顔を見るです。
ここで活用したのがZOOMです。
2月28日(金)に生徒のiPadにZOOM Cloud Meetingsをダウンロードさせ、2月29日(土)にクラスでZOOMの練習をしました。
休校期間中はZOOMで面談を実施しました。
ZOOMの面談は1回に生徒8人との集団面談としました。
生徒は級友の姿を見て級友の声を聞くのがストレス発散となると思ったからです。

次に考えたのが生徒に構文暗記を促すことです。
休校以前からQuizletの活用を勧めていたのですが、Quizletの学習セットの改善を急いで図りました。

次に考えたのが授業です。
課題冊子は2冊配布しましたし、Classiのアンケート機能で英語文法4択問題にも取り組ませる予定でした。
しかし、実際に生徒に接して教えないと生徒の理解力が分からない。
ということで、遠隔授業に取り組みました。
活用したのはZOOMとYouTubeライブ配信と楽天Live。
以下はその感想です。

・ZOOM
生徒側でのアプリのインストール必要。
生徒と音声でも文字でもやり取りができる。
黒板を使っての一斉授業の形式だと、少々コツが必要。
iPad自体をホワイトボードの状態にして授業をする形式がとてもやりやすい。

・YouTube
生徒側でのアプリのインストール不要。
生徒とのやり取り不可(生徒がYouTubeにログインすればその限りではない)。
ライブ配信はアカウントがライブ配信を認めてもらうまで申請から24時間かかる。
「ライブ配信」よりも「動画アップロード」がお勧め。
ただし、「動画アップロード」だと、生徒がログインしても、生徒とのライブでのやり取り不可。

・楽天Live
生徒側でのアプリのインストール不要。
生徒とのやり取り不可(生徒がアプリをインストールすればその限りではない)。

この休校要請から2日間で、課題プリント2束、Quizletの改善、ZOOMの活用指示と頭も身体もフル回転でした。
さて、休校の3週間。
YouTubeで進路ガイダンスを行ったり、ZOOMで弁論大会を行ったり、ZOOMで遠隔Kahoot!に挑戦したりと、様々な工夫を凝らした試みを楽しむことができました。

休校3週間
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