「丸暗記」で誤魔化さない

英文法のテストで例文の英訳問題を出しました。
意味的にも文法的には正しければ、例文どおりでなくても正解としました。
もちろん、例文を丸暗記してくれば得点できます。
今回のテーマはこういう問題を出題した時の「出来ない生徒」の言動からです。
(ちなみに、今回のテストはまだ返却していないのでまだ彼らの声を聞いたわけではないのですが)

例文を丸暗記すれば点数を取れる問題を出題すると「出来ない生徒」は「丸暗記なんて応用力が利かない」だとか「(丸暗記は本当の学力ではないと主張するかのように)応用問題はできた」だとか言うものです(なんとか自尊心を保とうとする)。
しかし、例文英訳問題は「丸暗記」を期待して出題しているのではありません。

例文英訳問題は「丸暗記」でも解けますが、教師は「既習の文法・語法・構文ルールが例文中で使用されていることに気づき、これを英訳という形で再現できる」ということを求めています。

例文を学ぶ際に「なぜこの主語でこの動詞なのか」だとか「なぜtheではなくaなのか」だとか「なぜforではなくtoなのか」だとか「なぜ過去形でなく過去進行形なのか」といった既習ルールに着目してもらいたい。
ここに「覚えてほしい新出事項」が加わります。
つまり、「日本語を見て既習・新出事項に基づいて正しい例文を再現できる」ことをゴールとしています。

こういう作業から目を背けて「丸暗記すればできる問題」だなんて考えている生徒は「応用力」などつくことはないでしょう。
本番のテストで問われる英作文は、「丸暗記による再現」ではなく、「既習の文法・語法・構文ルールが使用されていることに気づき、これを英訳という形で再現できる能力」+「発想力」+「単語力」です。

ちなみに文法のテストは教科書通りの答えを期待しますが、「発想力」養成という視点から、意味的にも文法的には正しければ例文どおりでなくても正解としています。
しかし、「例文どおりでなくても正解」ということは、定期試験の目的の一つ「新出事項の獲得」ができていないということなので、これで満足してしまうようでは進歩はありません。