放課後の質問

放課後、職員室に質問にくる姿を見るのは微笑ましいものです。
毎日、教師のところに質問にくる生徒がいます。
ところで、こういった生徒の学力は伸びているのかというとそうでもない。

勉強は一人でするものだと思います。
生徒は「分からない所を教えてもらう」と言うけれど、そもそも授業で説明を受けているのですから、じっくりと順を追って考えれば分かるはずです。
じっくりと順を追って考えれば分かることを訊きに行ってしまう。
これではできるようになるはずはありません。

「教えてもらって分かった」というのは危険です。
教師は教えるのが得意ですから、生徒は「分かったつもり」になってしまう。
生徒は授業中に「分かったつもり」になってしまうものです。
でもこれは「分かったつもり」に過ぎない。
放課後にもう一度やってみると「分からない」。
ここでどうするかです。
「教師に質問に行く」のか「自分で考え抜く」のか。
教師に質問に行ってしまったら、「分かったつもり」の繰り返しでしょう?

私は放課後の勉強は一人でするものだと思っています。
教室でもこのように指導しています。

ところで、ある日、ある生徒から、
「分からないところがあったら、質問に行ってもいいですか?
それとも、時間をかけてでも自分で考えた方がいいですか?」
といった質問を受けました。

その時の私の答えは、
「質問に行ってもいいよ。」

なぜかというと、その生徒は普段から一人で勉強しており、自分で何とかしようとする依存心の低い生徒だからです。

教師とは生徒によって指導を変えるものです。
全員に当てはまる正解などありません。