コスパと学習

タイパという言葉が流行っています。
コストパフォーマンスならぬ、タイムパフォーマンスとのことだそうです。
どちらも学習にはマイナスな面があるようです。

今回はコスパについてです。
コスパは「最小限の努力で最大限の効果を上げること」なのでしょうが、受験勉強でコスパにこだわってしまうと「いい教材探し、いい講師探し」に終始してしまい、「学習者」ではなく「評論家」になってしまうきらいがあります。
さらに、「最小限の努力で最大限の効果を求める」で確実なのは「最小限の努力」だけです。
「最大限の効果」については確証はありません。

「最小限の努力」とは究極的には「努力をしない」ということです。
こうなるともはや「学習者」ではありません。
私は学習にコスパを求めるのは危険だと思っています。

「最小限の努力で最大限の効果を求める」で確実なのは「最小限の努力」だけで、「最大限の効果」については確証はない、と書きました。
受験勉強で目を向けるべきは「最小限の努力」ではなく、「最大限の効果」だと思います。
「最大限の効果」については確証はありません。
しかし、「最大限の努力」をすることで、確証に近づいていくのではないでしょうか?

一方で、高校生は複数科目を仕上げなければなりません。
「最大限の努力」を意識すると「時間が足りない」ことに気づきます。
だからスタートを早くしなければならないのですが、それでも時間は足りません。
ここではじめて「コスパ」の思考が必要になるのでしょう。

受験勉強というのは、

最大限の効果を求める→コスパ思考→最小限の努力→(最大限の効果)

ではなく、

最大限の効果を求める→最大限の努力→コスパ思考→(最大限の効果)

であるべきだと思っています。

実は、コスパよりもタイパについて書きたいのですが、これは後日に回したいと思います。

コスパと学習
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