進研模試の合格ライン

7月に進研模試があります。
進研模試の前にベネッセ提供の『合格ライン』を配布しました。
これは「大学合格者の1回1回の模試の平均偏差値と平均得点一覧」です。
冊子をめくってみると細かい文字で日本中の大学の合格者の1回1回の模試の平均偏差値と平均得点(以下、「合格ライン」)が掲載されています。

生徒は高校1年7月模試での志望大学の「合格ライン」を探して見ていましたが、私は見るべき個所は「DATA上回った回数が多いほど合格率は高い!」だと思います。
ここには「合格ライン」の上回り回数と合格率(国公立大・前期)が掲載されています。

このデータによると、高校1、2年次の6回の模試で1回も「合格ライン」を上回っていない生徒の合格率は28.7%、1回上回っていると42.9%、2回上回っていると51.3%、3回上回っていると56.8%、4回上回っていると64.2%、5回上回っていると70.6%、6回すべて上回ると78.0%。
ここから、6回の進研模試での目標は「合格ライン」を「上回ること」ではなく、「多数回上回ること」であることが分かります。
進研模試は高校1年生から高校2年生まで6回しかありませんが、この6回でなるべく多く「合格ライン」を上回るようにしなければなりません。

さらに、これは国公立大学受験者のデータであることにも注目です。
すなわち「共通テストを突破した受験生のデータ」であることにも注目です。

せっかく共通テストを突破しても、高校1,2年次に「合格ライン」を超える回数が少ないと二次試験でひっくり返されてしまうということもできるでしょう。
また、1回も「合格ライン」を上回ることができなくても、共通テスト次第で28.7%は合格できる可能性があるということもできるでしょう。
また、常に「合格ライン」を上回っていても共通テスト次第では22%は不合格になってしまうということもできるでしょう。
こう考えると、国公立大学受験者は多科目試験である共通テストも進研模試(2次試験に相当?)も疎かにはできません。

国公立大学を志望するというのは大変なことですよね。

進研模試の合格ライン
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