ベネッセの資料を見ていたら「難関大合格に向けた学習スケジュール」と「難関大合格者の学習バランス」のページに目が留まりました。
前者「難関大合格に向けた学習スケジュール」には「目標は高2終了時点で英数の完成」とあり、その到達目標は高2で「難関大合格水準に達する学力をつけることが目標」とありました。
後者「難関大合格者の学習バランス」には、総学習時間を10とすると、高1は「英語4.0, 数学5.0」で英数で9/10、高2は「英語3.5, 数学5.0」で英数で8.5/10となっていました。
難関大だと上記のような数字になるのでしょうが、実感としては中堅大学でも「英語4, 数学4, その他2」と英数で8/10となると思います。
推薦入試などを考えている生徒にとっては、英検のこともありますし、小論文は課題文が英文であることも多いのでまずは英語が最優先になると思います。
しかしながら、高2段階で理科や地歴ばかりを勉強している生徒もいます。
理科や地歴は試験範囲がありますし、後回しにしている生徒が多いので、模試では結果が出やすいというのがその理由かもしれません。
英語や数学は(最初からできる生徒は置いておいて、できない生徒にとっては)結果が出るのに時間がかかります。
英語や数学って、初めからできる生徒以外は本当に時間がかかる教科ですよね。
私はデータから外れた勉強を「自分勝手な勉強」と呼んでいます。
高2までは英数が勉強のメインであるというデータを示されても、なかなか結果が出ない英数から目を背けて理科や地歴ばかりを勉強している生徒には「自分勝手な勉強はやめなさい。自分勝手な勉強で合格できるほど受験は甘くはない。」と言っています。
勉強の面白さということで言うならば、理科や地歴は興味をそそるし面白い。
偏差値ということで言うならば、周囲がまだ本気になっていないし、試験範囲の決まっている理科や地歴は結果が出やすい。
しかしながら、大学受験という視点ではまずは英数の確立を目指すのが王道なのではないでしょうか。
自分勝手な勉強で何とかなるほど大学受験は甘くはないはずです。