高校2年生の特進クラスで5分~10分間で何かスピーチをしてほしい、との依頼を受けました。
以下はその原稿です。
センター試験まで、あと44週間です。
この中には、勉強で思うような結果が出ていなくて悩んでいる生徒もいるともいます。
今日はそういった生徒のために話をしたいと思います。
まずは私が「なるほど」と思った言葉の紹介です。
人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。(大前研一)
今日は学習場所の話をします。
学習室で勉強しましょう。
朝や放課後、教室で勉強している生徒も見かけますが、これではダメ。
カフェで勉強する高校生を見てどう思いますか?
物事には「適切な場」というものが存在するのです。
「教室の方が勉強がはかどる」だとか「ザワザワしている方が勉強がはかどる」だとか言う生徒がいます。
「シーン」としていると勉強がはかどらない、と言う。
甘いと思います。
勉強ってそんなものではない。
ザワザワしている方が集中できるって、たんに「脳が心地よい」だけなんだと思います。
教室やカフェで勉強していると、脳は勉強だけに向かわなくて済む。
だから「脳が心地よい」。
一方、学習室で勉強すると、目の前には勉強だけ。
勉強以外は遮断されます。
だから、脳は心地よくない。
「勉強がはかどる」ということ「脳が心地よい」ということを混同していませんか?
勉強とは「はかどらないもの」です。
もし勉強がはかどるようでしたら、自分は本当に「勉強」しているのか、自分がやっているのは「作業」ではないのか?と疑ってみる必要があります。
更に言うと、本当に集中するには、入ってくる情報は少ないほうがいい。
人は花の香りを嗅ぐときには自然と目を瞑るものです。
人は音楽に集中するときは自然と目を瞑るものです。
教室やカフェで入ってくる視覚情報は学習室で入ってくる視覚情報よりもはるかに多いものです。
物事には「適切な場」というものが存在するのです。
人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。(大前研一)