推薦・AO入学者比率考

国公立大学にも推薦入試はありますが、これは「普通に落ちる試験」です。
つまり、国公立大学には「倍率を突破してきた学生」しかいません。
国公立大学志望である以上、たとえ推薦入試狙いであっても、一般入試受験を前提に受験勉強はしています。
一方で、私立大学には「倍率のある試験を免除された学生」が少なからず存在します。
指定校推薦なんて、全く受験勉強をしたことのない生徒もいるようです。
国公立大学の価値は「受験勉強をしてきた生徒しか入れない」というところにあるのだと思います。
ということで、推薦・AO入試入学者比率に注目していると、次のような記事を見つけました。

【Benesse教育情報サイトより 2018.1.17】
特に私立大学に限ると、入学者48万6,857人のうち推薦入試入学者が19万7,378人(40.5%)、AO入試入学者が5万2,020人(10.7%)で、合計すると全体の51.2%と半数以上を占めており、既に一般入試による入学者のほうが少ないのが実態です。
私大志望者にとって、推薦・AO入試は無視できない選択肢の一つとなっていると言ってよいでしょう。
一方、国立大学を見ると、2017(平成29)年度の入学者9万8,330人のうち推薦入試による入学者は1万1,953人(12.2%)、AO入試による入学者は3,249人(3.3%)で、合計しても全体の15.5%に過ぎず、一般入試による入学者が8割以上を占めています。
しかし、文科省の別の調査によると、2018(平成30)年度国立大学入試では、推薦・AO入試の募集人員が1万5,921人となり、募集人員全体の16.8%へと増加する予定です。これはAO入試の募集人員の増加によるものです。

【中堅以下の私立大学】
中堅以下の私立大学となると、推薦・AO入試入学者比率は60%をゆうに超えてきます。
一般入試で入学した学生は、周囲を見渡すと推薦入試組・AO入試組の多さに驚きます。
彼らに一般入試で入った旨を話すと「なんで?」と驚かれる。
事実上の無試験入学で入学してきた彼らにとっては、わざわざ受験勉強をして入学するという気持ちが理解できないのでしょう。

「なんだかな」と思いつつ、「受験勉強という物差しはもう時代遅れなのかもしれない」とこの記事を書いていて思いました。