合格ライン2017

Benesseが作成している『合格ライン』を配布しました。
合格者の平均偏差値と平均点が掲載されています。
この偏差値を取れば合格できる、なんて勘違いする生徒もいます。
以下の文章を載せたプリントを『合格ライン』とセットで配布しました。

問題は「ここには不合格者のデータはない」ということです。当然ながら、合格ラインを超えていても不合格になる生徒はいますし、実際、模試段階での合格者と不合格者の分布表を見ると、合格者の成績と不合格者の成績は重なっているものです

<「合格ライン」は「不合格者の平均偏差値」にも近い>
ある国立大学の倍率が5倍だとしましょう。受験者のうち5人中1人しか合格しません。国立大学の受験者は「センター試験によって輪切りされている」のですから、この5人は「ほとんど同じレベルの5人」です。つまり、同じレベルの生徒のうち、5人中1人しか合格しないということです。
ここから分かることは、模試段階では、「不合格者の平均偏差値」も「合格者の平均偏差値」に近いはずだ。

例えば、東京大学理Ⅱ。「合格ライン」は偏差値73.4ですが、不合格者の平均もおそらく偏差値73.4ほどはあると思います。偏差値73.4の生徒たちの中で5人中1人に入らなければなりません。こう考えると、「合格ライン」とは「志望大学を狙える下限」と捉えることができます。「合格ライン」をクリアしてからが本当の勝負です。

<「合格ライン」はなるべく早い時期に到達しなければならない>
先ほど考察してきたように、合格ラインは不合格ラインとかなり近いものです。「合格ライン」とは、「志望大学を狙える下限」に過ぎません。ですから、たった1回しか合格ラインを超えない生徒の合格率は決して高くはありません。否、低い。たった38.6%。

大学の合格率は「合格ライン」を超えた回数に比例しているそうです。1回しか「合格ライン」を超えられなかった生徒の合格率は38.6%であるのに対して、6回「合格ライン」を超えた生徒の合格率は72.4%です。

さて、進研模試の受験機会はあと何回あるのでしょうか?残りの回数を考慮すると、これから受験する全ての進研模試で合格ラインを超えるようでないと、志望校合格はかなり厳しいと言わざるを得ません。「合格ライン」に到達するのを先送りすれば先送りするほど合格率は低くなってしまいます。気にすべきはB判定ではなく、B判定の回数です。

<「がんばっても合格できないゾーン」というものが存在する>
ちなみに、「合格ライン(志望大学を狙える下限)」に届かない生徒は努力はしなかったのでしょうか?そんなことはありません。受験生はみんな努力をしています。でも、頑張ったのに「合格ライン(志望大学を狙える下限)」にすら届かなかった。「頑張っても合格できないゾーン」の存在を認めましょう。そして、一刻も早くこのゾーンから抜け出しましょう

変わるとしたら、高2の夏。そして、その準備時期の今しかありません。