併願校合格の罠

私立大学合格の知らせが舞い込むようになってきました。
合格は本当にうれしいものです。
特に初めての合格は格別です。

一方で、国公立大学に出願していたのに、併願校に受かったらそこで受験を終了してしまう生徒もいます。
ここまできて、「早く終わらせたい」は無しにしましょう。
こういうのを台無しと言います。「あと一歩で一つ上に手が届く」のに、「早く終わらせたい」が3年間を台無しにしてしまいます。
早く決まる指定校推薦を選ばなかったのに、後期試験まであと数週間を我慢できないなんてもったいない。

私立大学不合格の知らせが舞い込むようになってきました。
先日、新聞で「英知」についての記事を読みましたので共有したいと思います。

「それ(注:醜い姿)を「役に立つ」と受け止めるのが、人間の英知です。瀬戸内寂聴さんがなせあんなに慕われたか。英知があったからです。若い人は、知識はネットなどから豊富に得ていますが、知識とは生の材料です。そこに自分の経験や読書などから得たものを加えて発酵させた結果、英知や知恵が生まれる。私もまだ発酵が足りず、生煮えですが。(若宮正子、朝日新聞2022年2月10日)」

不合格だったものはしょうがない。
発酵させて英知を身につけていきたいものです。
私も大学には落ちまくった人間です。

っていうか、君たちにはまだ国公立大学が残っています。

併願校合格の罠
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