浪人指南

【君の可能性は無限大】
来年のことなんて分からない。とても刺激的だとは思いませんか?大学なんて狙わないで、男だったら浪人一択。「先が見えない」って「自由」ってこと。大学に行かなければ、君の可能性は無限大です。

浪人すると、予備校の授業料と夏期冬期講習費用と受験費用で100万円以上かかりますが、昔の人は言いました。「苦労は買ってでもしなさい」と。昔の人が嘘をつくはずがありません。浪人はそれだけ価値があるのです。先の見えない苦労はプライスレス。

【目指せ!プロの受験生】
2-6-2の法則は浪人にも当てはまります。浪人して成功するのはたった2割。6割は現役で受かった大学にしか入れないそうです。残り2割は現役で受かった大学にも落ちてしまう。こうして、浪人生のほとんどは、妥協して、不本意大学に進学するものです。でも、君は、勉強では妥協するけれども、大学では妥協はしない。勉強はしないけれど、不本意大学に入るなんてまっぴらごめんです。決して努力をするわけでもなく、「努力は報われない」と言いながら、浪人を続けます。

「2017年1月第3土日に人生を決める大学入試センター試験がある」と知っていて、そのための準備をする時間も十分にあったのに浪人してしまう。こんな君がたった1年間浪人したってうまくいくはずないじゃないですか。現役の時に勉強できなかった君が、浪人して勉強できるはずなんてありません。不本意大学で妥協しない君は、2浪しても不合格、3浪しても不合格。4浪しても・・・

いっそうのこと、「プロの受験生」を目指しませんか?

受験の経験は誰にも負けない。参考書と問題集は数で勝負。予備校講師とは顔なじみ、っていうか、この前一緒に飲みに行った。そう君は二十歳をゆうに超えた受験生です。受験テクニックは誰よりも知っている。

親に「やればできる」と言われ続けて、はや10年。毎年変わる友達に「俺、妥協はしないから」と言い続けて、はや10年。君が10浪した暁には、是非、親子進路講演会の講師をお願いします。肩書はもちろん、「プロの受験生」。

【そして、伝説誕生】
後輩たちがどんどん志望校に合格していく中で、毎年、センター試験に挑み続ける君。毎年、センター試験会場に現れる君。もはや君は「伝説」です。サインを求められることもあるでしょう。写真を勝手に撮られてSNSに投稿されてしまうこともあるでしょう。こういったことはすべて有名税です。君は「伝説」なのですから、うろたえてはいけません。

【浪人指南:実践編】
<やるべきことを後回しにする>
1年生でやるべきことは2年生にまわしましょう。2年生の学習は3年生に。そして、3年生でやるべきことを「次の学年」にまわせばいいのです。簡単でしょう?
でも、こんなリスクもあります。

大学入試はそのほとんどが高校2年生までの学習範囲から出題されます。「後回し浪人作戦」では、高校3年生で高校2年生までの範囲を終わらせてしまうのだから合格できる大学も出てきてしまうかもしれません。出遅れている生徒も一生懸命に勉強だけやれば大学に受かってしまう可能性があるのです

実際に何人もの生徒を浪人させてきた私が、もっと確実に浪人できる秘訣を教えます。

<やりたいことを我慢しない>
やりたいことを我慢する人生なんてつまらないですよね。大人は「たった1年」って言うけれど、若者の1年は貴重な1年です。大人の1年なんかと一緒にされたくはありません。たとえ、残りの人生70年、やりたいことを我慢しなければならないとしても、「今」が楽しければそれでいいじゃないですか?「高校生の1年」って特別です。「19歳の1年とどう違うの?」なんて考えてはいけません。さて、やりたいことを我慢しなければ必然的に勉強時間は減りますから、より確実に浪人に近づきます。

<やってはいけないこと>
まず、絶対にやってはいけないのは『Next Stage系英文法・語法問題集』です。これは、とんでもない問題集で、これをきちんとマスターすると、それだけで知識分野は受験に対応できてしまうのです。しばしば、毎朝、学習室で『Next Stage系英文法・語法問題集』の勉強をしている生徒を見かけますが、これは最悪の学習法です。A先輩はこんな学習法を続けてしまったので、「伝説」になることができませんでした。君は、A先輩のように東京外国語大学や上智大学に現役で合格するような過ちを犯してはなりません。

さらに、やってはいけないのは『ターゲット1900系単語帳』です。これはまたとんでもないもので、これをマスターしてしまうと、センター試験の英語がスラスラと読めるようになってしまうのです。君は絶対にやってはいけません。君は「伝説」になるんです。『ターゲット1900系単語帳』なんてやっていると、センター試験の英語で高得点を取ってしまうじゃないですか。

っていうか、暗記って「本当の勉強」じゃないし。

教師の忠告など絶対に聞いてはいけません。彼らは君を何とかして大学に入れようと必死なのです。彼らは君が「プロの受験生」になることで、自分の「受験のプロ」としての立場が危うくなるのを恐れているのです。