東北大学工学部A先輩

東北大学工学部建築社会 / 早稲田大学創造理工学部社会環境工

早慶に向けて
今から書くのは、慶應理工(落ちましたけど)、早稲田理工についての話で、他学部に当てはまるか分かりません。

【英語】
早慶の英語は、理系といえどもかなりの難問です。MARCHを含む他の私大理系を受けていないので、断言はできませんが、私立理系の中では最も難しい部類に入ると思います。「理系だから英語なんてそこそこ取れてればいい」、なんて考えている人は、一度早慶の過去問を解いてみたほうがいいです。考えを改めるようになるでしょう。現時点での目標はMARCH理系の英語が解答時間の半分の時間で解けることです。半分の時間で8割くらいとれればいいでしょう。
ところで、「早慶」と今までひとくくりにして話してきましたが、このふたつの問題の傾向はまったく違います。早稲田理工の英語の問題はかなりユニークなもので、英語なのに計算をさせたりします。問題の出し方を知る、という点でも一度過去問をやってみるのがいいでしょう。
もちろん共通して言えることもあります。まず、単語が難しいです。『速単必修編』に載っている単語はもう覚えていると思いますが、それだけじゃ足りません。『速単上級編』に載っている単語はもちろん、それに載っていない単語まで出ます。とはいっても、『速単上級編』をきちっとやれば、単語に関してはある程度は対応できると思います。一概には言えませんが、速単上級編にのってない単語は文脈上関係ない、もしくは注釈がついているものが多いです。文脈からも意味が想像できるでしょう。とにかく『速単上級編』をしっかりやることが大切だと思います。単語が分からなくて試験に落ちるなんて避けたいものです。
次に、選択肢が選びにくいです。2つに絞れても、1つ決めるのが難しいのが早慶英語の嫌なところでもあります。これは解答速報で予備校の答えが割れることからも伺えるでしょう。さて、2つに絞ってからどうするかについてですが、結論から言うと、正直どうしようもないと思います。試験中に1つに決めるのはかなり困難です。予備校の講師が間違えるくらいですから。分からない場合は、その問題は飛ばしましょう。ある程度で見切りをつけるのも試験では必要だと思います。全部解き終わってからもう一度その問題を考えてみてください。それでも分からない場合は、こんなこと言うのも嫌なんですが、どちらかといえば答えっぽいのを選びましょう。私はそうしました。
試験では100点を取る必要はありません。解けるところをしっかり解くことが早慶の英語では必要となると思います。

【物理・化学】
早慶の物理・化学は理系の中でも難しい方です。並みの学力では太刀打ちできません。
よく言われることですが、まずは物理と化学の基礎を完璧にしましょう。それが第一にやるべきことです。基礎が重要だとつくづく感じました。基礎は早めに固めてください。後々後悔することになります。
ある程度基礎が固まったら応用問題をやりましょう。『重要問題集』、『名門の森』等さまざまな問題集がありますが、授業のレベルを超えた問題集をやることが必要です。応用問題に取り掛かるのは早ければ早いほどいいと思います。物理と化学の難関大を狙えるだけの学力をつけるには、結構な時間が必要ですので、後になってからやるのはなかなか厳しいでしょう。
どの教科についても言えることですが、確かに、正確な理解をすることが重要だとおもいます。私は、実際、問題を解くのに時間がかかったというよりも、解答に書いてある答えをしっかり理解するのに時間がかかりました。とはいってもやはり、受験生というものは時間に限りがあります。すべての問題を、なんとなく理解できても、完璧に理解するのは正直厳しいでしょう。問題を解く中で、まったく解けずに解答を見てもなんとなくは分かるけどしっくりこない、またはよく分からないといって手が止まってばかりの人もいると思います。先に述べたことと矛盾するようなことですが、正確な理解ができていなくても先に進むことが必要です。そこで立ち止まっていては、ただ時間だけが過ぎてゆくのみです。先に進んでこそ見えてくるものがあるはずです。正確な理解は後からついてくることもあります。
早稲田の理科についてですが、問題量が異常に多く時間が足りなくなります。できるところを見極めて解いていくことが必要です。

【数学】
早慶の数学は年によって難易度が変動します。今年は、慶應は激易化、早稲田は難化しました。
早稲田と慶應では問題の出し方に違いがあります。早稲田はすべての問題が記述です。正確に論を追って解答を作っていくことが要求されると思います。採点基準はよく分かりませんが、部分点が狙えるでしょう。一方で、慶應は答えのみを書く問題がほとんどです。部分点はないに等しいでしょう。慶應では解き方はなんであれ、とにかく答えを出すことが要求されると思います。
早慶ではⅢCの内容がよく出ます。ⅢCができなければ数学で良い点をとることは不可能です。ⅠAⅡBをしっかりやるのはいうまでもありません。ⅠAⅡBの正確な理解なしには、ⅢCの理解、ましてや早慶のⅢCの問題を解くなんて無理です。早慶に限らずどの大学のⅢCの問題も解けないでしょう。ⅢCの問題が解けるようになるにはかなりの演習を必要とします。ⅢCの演習が手薄になっている人は考え直したほうがいいです。後からあわててやっても手遅れになってしまうでしょう。
では一体何をやるか、という話になりますが、私は月刊『大学への数学』を推奨します。やるからには一年を通してやる必要があり、問題も易しくはありません。しかし早慶をはじめとする難関大学を狙う人にはかなり役立つと思います。月刊以外にも『新数学スタンダード演習』、『ショートプログラム』などがありますが、まず月刊『大学への数学』をやって時間的にも余裕がある場合にやればいいでしょう。『大学への数学』を出版している東京出版の問題集にははずれがないと思います。しかし問題集の中には早慶レベルでは必要のない問題を扱っている問題集(『新数学演習』とか)もあるので、一度本屋で手にとって見てみてください。
試験中は計算ミスなどのケアレスミスをなるべくしないように心がけてください。周りが確実に解いてくる誘導問題の(1)などで間違ったら取り返しのつかないことになります。早慶の数学は決して簡単ではありませんが、難問だらけというわけでもありません。難易度が変わってもバランスよく出題されます(今年の慶應は例外)。全部完答する必要はありません。英語、理科と同様、解ける問題は確実に解きましょう。

【最後に】
問題は早稲田の方が難しいです。しかし、学部にもよりますが、合格最低点が5~6割ほどであまり高くありません。何か得意教科があると有利になると思います。慶應は、問題自体は早稲田ほどではありませんが、合格最低点が6~7割ほどと高く、総合力が必要だと思います。どちらにしても合格するのは難しいです。よく合格最低点を目指す人がいますがそれはやめましょう。最低点を目指して合格するわけがありません。目指すところは高ければ高いほど良いです。より上を目指して日々勉強しましょう。

【追記:慶應経済について(これも落ちました)】
慶應経済は英語、数学、小論文で受けられ、理系でも受けることができます。理系でもとにかく「慶應」という名前がほしい人は考えてみてください。