理系の受験とは&0からの受験(07.3.11) 07年3月10日東京工業大学合格
<センターの重要性>
難関大であればあるほどセンター試験と二次試験との配点比が大きく二次に傾いてきます。東京工業大学で具体的に説明をすると「センター試験での国語は全体から見ると約6%。少ない。100点のなかで6点だけ。二次の数学1問を完答するだけで全体の約6%。じゃあ国語なんか勉強しなくていい」。自分が現役のときにした考えです。難関大の数学では【捨て問(数学がまあ得意というようなやつ(自分のような)では時間内にとくのはまず無理な問題)】が存在し、その問題を解けるようになるためには、普通の勉強では絶対にだめです(大学への数学を毎月出して…Z会の東大コースをやっても…)。二次で挽回とはそれを解くのです。周りは記述で数学偏差値68ぐらいの奴ばかり。差をつける自信がありますか?逆転できる自信がありますか?絶対にセンター試験の国語と社会で8割をとるほうが楽です。センターの英語・数学・理科は9割とって当たり前の奴らが集まってくるんです。センター2日目じゃ差がつきません。みんな得意なんです。差をつける、つまり合格するには国語・社会を勉強して下さい。8割はいりません。7割でいいんです。周りの4人は6割です。周りと同じでは絶対に落ちます。倍率は5倍です。周りの4人と同じだったら落ちるんです。みんなができないところができなきゃいけないんです。一点でも上の人が受かるんです。貪欲に…ひたすら貪欲に点数をとって下さい。
<具体的な二次の勉強>
これにはいろいろな考えがあると思います。上記のセンター試験での考えは絶対です。今からはあくまで自分の体験からです。
「絶対にこれだけは!!」という教科を1教科…大事です。なんか失敗してもこれで挽回できる。少し失敗してしまったときのその教科が有るがための安心感といったら…受験しなければ解らないでしょうが、本当に大きいです。どの教科でもいいんです。
また合格最低点+50点を計算して、それにあわせて、自分はこの教科でこの点数をとろうということを計算してください。やることが自ずと現れてくるはずです。合格した人はみんなやっています。とらなければいけない点数と今の自分がとれそうな点数を客観的に見比べて下さい。ここで最低点+50というのが大切で、辛いからといって最低点にかえてはいけません。最低点ねらいでは受かりませんでした。
<具体的な勉強法>
繰り返す。繰り返す。繰り返す。力がついたら考え抜く。少なくともひとつの参考書は三回繰り返してください。自信がついたら赤本でもやってみてください。絶対に答えを見ずに。自分は秋からの勉強では1日で数学を四問のみということもありました。そのぐらい考え抜き、無理やりでも答えを作っていかなきゃ難関二次の数学はとてもじゃないけど解けません(すくなくても自分は)。夏まではとにかくときまくる。解らなかったらすぐ答えをみてもいいから、問題をとく。浴びる。秋からは考え抜く。これが理系教科の勉強の基本だと思います。文系教科はとりあえず単語を覚えて…英語は長文を1日一題読んで…ネクステージでもやって…ぐらいでしょうか…覚えまくって下さい。社会はセンター3ヶ月前ぐらいから無理やり積み込む。知識で負けるなんて馬鹿らしいです。暗記を馬鹿にせず覚えまくって下さい。理系にとっての文系教科は暗記で突破できます。理系は教科数が多いので大変なのはわかりますが、どうにかしてください。皆どうにかしてきたんです。
<模試の結果の読み方>
模試はもっとも効率が良い勉強だと思います。普段の勉強でここまで集中できますか?自分は模試はなるべくたくさん受けることを進めます。あくまで勉強としてです。普段の勉強が“予習”、模試と復習は“授業”、三ヶ月後の繰り返しが“復習”。センター前のセンター模試の復習や二次前の大学別模試の復習が“直前講習”。そんな気持ちで受けるのを進めます。あと現役生の人(現役時の自分も含む)で勘違いをしてる人を多々見かけますが、C判定は中々厳しいです。受からないわけではありません…半分は受かります…でも半分です。安心するにはまだまだはやいです。浪人生というのもありますが、自分はCで第一志望の大学を諦めました。今の大学で後悔をしてるということは全くありませんけど。
<最後に>
世の中には2パターンの人がいます。「成功も失敗もする人と、成功も失敗もしない人」ぜひ成功も失敗もする人になって下さい。
難関を目指そうとする人はいろいろな誘惑があります。入ろうとすれば筑波・東北などの一流大学にいくらでも入れるんです。しかし、誘惑に負けずに、自分の志望を曲げずやり通して下さい。本当に嬉しいものです。自分の志望大学にとことん惚れ込んで下さい。そうすればきっと道は開けます。
<番外というか…自分の受験体験を少し書きたいと思います>
自分は中学のときから勉強は本当にほとんどやらず、高校に落ちてもそれは変わらず。むしろ生活態度は悪くなる一方だったと思います。他の高校の友達とつるんで遊びまわっていました。
そんな自分でしたが、大進で友達がいなかったので、どうしても特進に残りたかったのです。しかし本当に特進落ちの危機であったので、無理やりにでもと高校一年の特進選考試験の勉強を学習室でしました。それがきっかけとなり一緒に試験勉強をした友達と学習室に通うようになっていきました。数字は因数分解からはじまり、化学はスイヘーリーベー…、英語は中学レベルの単語(曜日と月の名前をまず覚えました)とみなさんが馬鹿にするようなレベルから…きっと学習室の先輩も馬鹿にしていたと思います。中学の教科書を学習室でやってるヤンキーくずれ……滑稽だったと思います。すると最初が低いだけに成績がびっくりするほど伸び、授業も「解る」ようになったんです。教科書もサッパリ(あまり言いたくありませんが、当時の自分は、特進ではなく学年で、英語が最下位、評定が1、総合特進ビリから七位…やすんだひとを考えたら…考えたくもありません)の自分が教科書が解るように、英語が読めるようになったんです。あのとき初めて勉強が面白いと思いました。その後一緒に勉強を始めた友達と競うようになり、先生も驚いていたぐらいに成績は伸びていきました。(最初が本当に低かったので)それと同時に友達、生活状況も激変していきました。少し嫌な言い方ですけど、自分が何かに一生懸命になると、自分のペースを邪魔する人、つまり目標が異なってきてしまった人、さらに具体的にいうと遊んでいたころの友人に対し、「壁」を感じてしまうようになってしまいました。当日はよく盛り上がっていた、「~~中で~~高の~~は喧嘩が強い」や「~~先輩が~~にヤキをいれた」などの会話が虚しくなってきて、一緒にいる時間を楽しめなくなって…自然に…本当に自然に連絡をとらなくなっていきました。すると逆に今度は学習室で、同じ目標に向かうことができる友人ができました。夢を、行きたい大学を持った友人に出会い、それに感化されるように初めて自分の将来を本気で考えました。そこでの友人は卒業してからも仲良くやっています。一年間いつも遊んでいた友人は…いまどうなってるかも分かりません。
本当の将来の目標ってある程度勉強をしてからではないと、決まらないと思います。勉強する前は薬剤師でした。理由は楽して稼げそうだからです。こんな夢の人いませんか??
そのうちにいろいろ考え、いろいろな大学を調べていくようになり、東京工業大学を発見しました。ここだ…と思ってしまったんです。何故だかよくわからないけど、ここだと思ったんです。調べていくにつれてとことん惚れていきました。高校2年の夏でした。そのことを伝えた先生が、どれだけ本気であったかは解りませんけど、とりあえず冗談まじりでも真面目に受け止めてくれたんです。東工大目指すのがギャクにしか思えないような成績しかとっていなかったのにもかかわらずです。嬉しかったですね。志望大学が決まったら先生に報告!!さまざまなアドバイス、情報、適度なプレッシャーをいただけます。ここでみなさん気になるのは文化祭などの行事、つまり「受験生」ではなく「高校生」の部分だと思います。精一杯参加して下さい!!卒業したらもう戻れません。勉強は浪人してもできますが、この時期を逃したら絶対に高校生をすることができません。どんどん経験してください!!!!自分は高校2年のとき特進の習熟度別クラスで下だったのと、元々の性格が災いしてかいろいろと思い出は有ります(笑)毎日遊んでた頃より、勉強していく日々の中で暇を見つけての遊びの方が、よっぽど楽しいですよ。三年になるとやはり勉強に追われる毎日になっていきます。なってない人は見て見ぬ振りです。見てるとムカつきますから(笑)学習室に通って下さい。自分は当時断トツ一番だった一橋に進学したある人を、勝手に模試上のライバルにして頑張ってました。朝は6時30~夜7時00まで。こもって下さい。大教室の左端の一番前。自分の指定席でしたので、気が向いたら使ってやって下さい。空調を勝手に管理できるので便利です(笑)後はひたすら勉強です。惚れた大学に向かって…彼女も邪魔になるくらいひたすらに…。自分は勉強を基本的に学校のみで行っていました。住んでる所が遠かったので、朝が早かったのと、よく寝る子だったので家に帰るとすぐ寝る生活でした。それでも1日5~6時間は確保できます。こんな素晴らしい設備を利用しないのはもったいない!!!!家が遠い人は幸いです。暗記は電車のなかですませます。恥ずかしさを吹き飛ばせるぐらい大学に惚れて下さい。計画を立てて下さい。具体的なやり方は先生に聞いて下さい。休憩をとって下さい。自分は二時間に一回休憩してました。疲れるとそっと学習室をでて、教室に向かい、置いてある漫画を一冊読んでまた学習室に…三年生のときに「花より男子」も「ガンツ」も……読みまくりました。息抜きが無きゃとてもじゃないけど1日勉強は無理でした。その方が効率がいいという理由を武器にして…読み。そのかわり、自分は絶対に毎日何処かには行ってました。空いているかぎり学習室へ。開いてないなら図書館へ。15分の休みを削るなら1日(約10時間)全く勉強しないことを無くした方が絶対にいいと思います。勉強をしたノートを溜めとくのが良いと思います。授業のノートではないですよ。自信になってくれたのはノートの山です。基本的に勉強は自分でするものだと思ってます。授業でやる99%は参考書で、できます。先生が分かりづらいなどは全く言い訳になってません。どんなに素晴らしい先生でも、授業を聞くだけでは絶対に出来るようになりません。基本的に自分の勉強スタイルは自習であり独学でした。だ
から解らない所をすぐに訪ねられる先生には本当に感謝でした。定期テストはあまり勉強しませんでした(三年)。特別な計画をたてるのが面倒なのと、評定に全く関心が無かったので…前日ぐらいはさすがにしましたけど。それよりも、模試に焦点を絞ってました。模試での目標などは作ったほうがいいです。張り合いができますから。英語に関しては予習は大切です。このことは先生や他の人のアドバイスに詳しく書いてあります。
高校二年生一年間と高校三年が二年間という三年間でどうにか夢を一つ叶えることができました。こんな自分でもできました。他の人ができない訳がありません。志望校合格は嬉しいです。本当です。高校受験でもそれを体験していない自分達です。一回くらい経験してみましょうよ。自信もつきます。繰り返すようですが嬉しいですし。後輩の皆さんが是非とも志望校合格してくれることを願ってます。少しでも自分の体験が皆さんの役に立つことを願ってます。