東京大学理科Ⅱ類2011

【東京大学理科Ⅱ類】

<2011年4月16日 インタビュー>

いまは理学部で化学を研究したいと思っています。化学については、分野が広く、まだ未完成の学問であるといったところに魅力を感じます。

 

東大はクラスの団結力が強いです。上級生のクラスとの団結も強いです。

 

将棋部に所属していますが、これ以外にもサークルに入ろうと思っています。候補は、演劇部、ラクロス、サッカー、テニス、化学、レゴ、ジャグリング、卓球、少林寺。演劇部はかわいい子がたくさんいました。

 

いか東(いかにも東大)は少ないです。また、東京大学はかわいい子が多いです。僕のクラスにもかわいい子はたくさんいて、その中でも2名はミス東大になれるレベルだと思います。来てみれば分かります。

 

入ってみて分かったことですが、東大生はすごく勉強します。自分も生物をやっていなかったので、高校生物を急ピッチで仕上げているところです。

 

授業はどれもすばらしい(情報の授業は最悪だが)。中でも、工学系でその道の最先端の研究者が本郷から毎週やってきて教えてくれる授業があるのですが、大気中の二酸化炭素を取り除く方法についての研究の講義がとても感銘に残りました。高校の化学+αのレベルで話をしてくれたので分かりやすく面白かったです。

 

『東大合格生のノートはかならず美しい』という本については、別に美しいとは思いません。その辺の紙にパッーとメモしてそのまま仕舞っている友人もいたり、ノートを使っていない友人もいます。

 

大学生になってチャライメールになったと言われました。

 

○○高で思い出に残っているのは、何気ない友人との触れ合いと高校2年の米国研修旅行です。大学生になったので研修旅行で行ったアメリカにもう一度行って、ホストファミリーと会いたいです。

<2011年4月19日>

2011年度東大入学試験成績

国語…35

数学…74

英語…73

物理…45

化学…31

センター…89

合計…347

 

各科目の感想

できたと確信していた国語ですが実際は相当ひどかったです。採点が可能な古文と漢文がまあまあできていたことを考えると、現代文が大きく減点されたようです。

数学はとにかく絶対にケアレスミスを起こさず丁寧に三完をする、という当初の安全策が功を奏し、無難な点数が取れました。

英語は時間に追われて勘で書いた第一問BCが尽く外れて萎えましたが、他はそれなりに出来ていたらしく、満足のいく点数でした。

物理は想定していた点数よりも少し下がっていたものの、充分に得点できました。

化学は試験中絶望を味わいましたが、蓋を開けてみると点数が半分を越していて救われました。ただこの一年重点的に努力をした科目だけあってこの点数は正直悔しいです。

センターについては完全に準備不足でした。

以上感想でした。

今後○○高校で東大を志望する方がもし現れたら、自分のできる範囲で協力しますので、是非連絡をください。

 

<2012年2月5日>

1、 東大・あるいは現在の学部・学問分野を目指すことになった理由は何か。将来像。

最初は全然東大なんて考えていませんでした。高校に上がったころは特に成績がよかったというわけでもなかったですし、なんだか東大ということを意識することすら恥ずかしかったですから。目指すきっかけになったこととしては数学クラブに入ったことが大きかです。数学クラブの活動は一つの難しい問題(旧帝大の過去問や数学オリンピックの問題など)をじっくり答えが出るまで考える、というものでした。どれもホントに難しい問題ばかりでしたが、みんなで試行錯誤をし、何日も悩んでようやく正解にたどり着くことができたときに、なんともいえない達成感を感じることができ、これが病みつきになってしまったのです。みんなで黙々と黒板に数式を書き込み、何か進展があると喜び叫ぶ。当然ながら周りから見た僕たちはかなり異様なものとして映っていたらしいです。キモいという言葉が自分たちの代名詞になる程度には変な連中でした(笑)。ただこの部活に入り、じっくり考えることの面白さがだんだんわかってきて、ちょっと考えが単純すぎなのですが、自分は研究者向きなのではないかな、と思うようになりました。そしていろいろ調べた結果、どの分野であっても日本で研究の環境が一番整っているのはほとんどの場合東大で、成績的にはかなり厳しいものでしたが、目指すことにしました。

現在の将来像については、研究者になりたかったからこの大学に入った訳ですし、今でもそこは変わっていませんので、研究者に、できれば大学教授としてなりたいです。何の研究をするかは専門学科を選択することになる三年生までに決めたいと思います。

 

  1. 高校時代にどのような勉強方法・生活スタイルだったか。

高校時代は数学クラブに入っていたということからも多分察しがつくと思いますが、かなり数学に偏った学習(学習と言っていいかわかりませんが)をしていました。一、二年のときは正直数学以外の勉強というと定期テスト前に各教科の勉強、そして英語Rの授業の前日に本文の予習くらいしかしてなかったと思います(学習記録の改竄は日常茶飯事でした。ごめんなさい。)。数学の勉強方法というと先ほど書いたようなことをしていました。問題はランダムに出されていたので、問題によっては当然授業で習っていない範囲のものもありましたから、そのときは自分で教科書を読んで理解していて、高一が終わる頃には数3Cの全範囲の学習が終わっていました。まあ理解度はまだまだでしたが。高3に上がってからの受験期ではさすがに全教科満遍なくやらざるを得なくなったので全教科やりましたが、これまであまり真剣に手を付けていなかった理科に偏っていた気がします。受験期の生活リズムとしては朝三時に起きて五時半に学習室に到着して夜の七時まで学習室で勉強する。休み時間は単語の暗記をする、というかなりシビアなものでした。三時に起きるので寝るのは遅くても11時。家を出るときには親はまだ寝ていたので弁当は自分で作っていました。大学に入って試験期間にこの生活をやろうとしたところ、もう無理でした。(笑)

 

3 受験期に自分を支えてくれたものは何か。

なんといってもやっぱりクラスメートの存在。これがとても大きかったです。受験期にあんな生活を挫折することなく毎日続けられたことも、一緒にそれをやっていた友人がいたからだと思っています。受験は個人戦のように思われがちですが、なんだかんだいって団体戦的な要素が大きいのではないでしょうか。確かに勉強をするのも、試験を受けるのも自分ひとりです。だけど、一人の頑張りはみんなに伝わり、一人の諦めもまた同様にみんなに伝わります。自分がいた三組のメンバーはいろいろあったものの受験期には誰一人として諦めなかったし、みんなが目標に向かって頑張っていました。ホント結束力の強いいいクラスでした。今でもクラス会は頻繁に行われていますし、これからもそうなると思います。三組最高!!!

 

4現在、東大での生活はどのようなものか、あるいは入ってよかったと思うことなど。

ごく普通の大学生らしい生活を送っていると思います。授業に出たり、部活に行ったり、といった感じです。普通の大学生と違うことは彼女がいないことくらいでは(笑)?大学のクラスの女子は四月にみんなサークルで彼氏を作ってしまって、将棋部は女子部員がいないのです。来年こそは頑張ります!!!(笑)(あ、だけど今、聖マリアンナ女子医大の学生、そして女流将棋棋士との合コンの話が持ち上がっていますので可能性はゼロじゃないです。流れる気もしますけど・・・)

東大に入ってよかったこととしては当然授業があげられますね。つまらない授業も中にはありますが、面白い授業が多いです。それとまあこれは東大に入ったから、という訳ではないですが大学に入ってよかったことというと、ありきたりな答えかもしれませんがたくさんの人に出会えて、その度にその人自身の価値観、考え方に触れることができた、ということです。そこからいろいろなことが身についた、というよりは、たくさんの人の考えに触れていくことでそれとの比較で自分自身の価値観や考え方、というこれまでぼんやりして掴みどころのないようなものが、くっきりしてきた気がします。自分というものがようやく掴めてきたんだと思います。これだけでも大学行ってよかったと思えます。

 

5 そのほか、是非後輩に伝えたいメッセージなど

 (主に受験生になる方に向けたメッセージです。)

自分の高校時代を振り返ってみて後悔することはたくさんあるますが、その中の一つに受験で必要のない授業に真剣に取り組んでいなかったということがあります。

良くも悪くも日本では大学受験というものがそれ本来の意味よりはるかに大きなものとして位置づけられていますので、特に受験期にもなると受験生は受験に必要ない科目の授業に意味を見出せなくなる傾向があると思います。実際自分も、そして周りの人の中にもそうした傾向はあり、授業中は所謂「内職」などが横行していました。だけどこういうふうに授業を聞かないことって、良く考えるとすごくもったいないことじゃないですか? 授業で得る知識なんて、知っていようがいまいが関係ない。と思うかもしれません。確かにその通りの場合もあると思います。ちょっと突然ですが次の二つのことを考えてみましょう。小学校の頃に習った円の面積、そして掛け算の九九についてです。円の面積は半径×半径×3.14!算数の授業で習って「だから何?」と思った人は少なからずいると思います。これまで数学の試験以外でこの公式を使ってきた人はためらうことなく数学クラブに入りましょう(笑)。そうです、円の公式なんて普通の生活にはまずでてきません。役に立ちません。次に誰しもが無理やり覚えさせられる掛け算の九九について。呪文のように覚えさせられ、そのときはこれが一体何なのか、ましてや何の役に立つのかなど全くわからなかったと思います。でも今ではものを数える時などに確かに使っていませんか?この二つの例からわかることとして、その知識が役に立つか立たないかは、学ぶ時点でわかるものではない、ということがあると思います。それに円の面積の公式知っていたからといって、知っていて損をした経験なんてないはずですし、もしかしたら今後役に立つ場面に出くわすかもしれません。九九のような例をもう一つ。指数関数について。高校の数学Ⅱで学習するこの内容で、日常で扱うことはないだろうし知らなくても全く困らないように思われるこの学習内容。だけど実は多分皆さんはこのグラフを今年テレビでたくさん見てきています。それは放射性物質の半減期に関する説明のグラフです。そのときに指数関数の性質について学んでいれば、例えば野菜等の食べ物についての誤った情報に惑わされず、冷静に、そして科学的に判断し行動できたのではないでしょうか。

何が役に立つかなんて先ほどの例からしてみても学ぶ時点ではわかりません。それにたくさんものを知っていたところでそのことで損をすることなんてありませんよね。それだったら、高校の授業で習う内容については今しっかり学んだ方がよくないですか?そしてなぜ今学んだ方がいいのか、ということについて。大学生は暇と言われていますがサークルにレポートに試験にバイトに、意外と暇な時間って意外と少ないです。そして僕はまだ社会人として働いてはいませんが、自分の父含めいろいろな人を見てみると社会人になっても自由な時間はそれほど多く取ることはできないのだと感じます。そうなるとやはり高校で、そして授業中に学ぶしかないでしょう。その機会を逃がすとかなりの努力をしない限りその知識を得ることは困難になります。(←現在の僕の位置)

 

<2013年3月3日>

お久しぶりです。あまり連絡してませんでしたが進学先が決定しましたので連絡します。3年から自分は工学部の化学システム工学科というところに進学することになりました。あんまり聞きなれない学科だとは思うんですけど何をやるのか大雑把に説明すると今の社会で問題となっている自然科学的な事象を取り上げて、それを解決するために必要な化学の領域を開拓していくことを研究している学部です。理学部化学科とかは最初に研究在りきでその後それを応用していくって感じなのでプロセスが逆なんですね。もちろん幅広い化学の知識を知っていなければいけないので、最初は理学部化学科とやることは変わらず、4年生になってから徐々に違いが出てくるって感じです。自分は理学部化学科を志望して東大を志望していたんですけど、大学に入ってからであった人、受けた授業、そして将来について考えた結果、やっぱり工学部に魅力を感じてそちらを選びました。ちなみに突っ込まれる前に言っておくと別に進振りの点数が足りないから諦めたとかじゃないですからね()自分の点数は74点で理化に必要な点数が70点位ですから^^でもまあ74点ってのも別に自慢できるような点数ではないんですけど・・・(東大内での点数の印象としては40点以下:来年も頑張ろう!50点台:進級危うくない?60点台:進級できるくらいにはやったかもね。70点台:そこそこやったかな。80点台:かなりやったね。90点台:神、ジーザス。って感じです。)まあ近状報告としてはこんな感じです。

 

そしてとりあえず教養学部を終えてみての感想を少々。まず自分が進学した理科Ⅱ類についてですが、理科Ⅰ類とほとんど変わりないです。唯一の違いといえば理Ⅱは2年生の時に生命科学実験(カエルさんとかザリガニさんを生きたまま切り刻む実験です。グハッ)があること位でしょう。あと理Ⅱは理Ⅲとクラスが同じで理Ⅰは理Ⅰで固まるってこと位ですかね。受験時にはセンターの足切りに引っかかるかもってことで消極的に選んだ理Ⅱでしたが、まあ別に理Ⅱで良かったなあって今は感じてます。後は進振りについて。これはいい面も悪い面もありますね。いい面としては1年半以上じっくり考えてから進学先を選べるということ。悪い面としては試験が点取り合戦になることですね。周りペーパー試験得意なやつ多いので結構つらいです。仲のいいクラスなら助け合いもあるようですが、仲が悪い、というよりあんまりつながりの強くないクラスでは蹴落としあい(通称:高度な情報戦)が勃発します。ちなみに自分のクラスは完全に後者でした()まあでも進学先を深く知れてから決められたので進振り制度には一応感謝してます。あと授業はめっちゃ面白い授業から死ぬほどつまんない授業までぴんきりでした。脳死倫理の授業とか、にわか臭漂ってますがマイケルサンデル関連の授業。心理学の授業とかは特に面白かったです。つまんなかったものとしては標準語形成過程の授業とか科学史の授業とかですかね。理系の授業は大体教科書通りなので出なかった授業も多々ありました()でも授業でないと優は厳しいですね。ま、数学系の授業は出なくても全部優でしたが(渾身のドヤ顔)。あとは何書こうとしてたんだっけ・・・まあ忘れちゃったからいいか。

 

また今度帰省した時に学校に顔出します。みんな就活中だから行くとしても学年が一緒になったトモユキでもひきつれようかな笑。この春は多分行けないけど。ではでは。

 

追伸

そういえばこの前の夏中学行ったときに今の○○中生の礼儀正しさに正直驚かされました。指導が行き届いていてさすがですね。自分は中学時代を今思い出しても申し訳ない感が出てきます^_^;特にA先生とか..

<2014年9月12日>

こんばんは。先日の後輩はみんないい子でしたね。是非いろいろ頑張って欲しいです。

そう言えば10月に○○が来ると7月位に聞きましたが、それは決定でしょうか?また、あるとしたらそれはいつに決まりましたか?

というのも10月中旬に愛知で開かれる勉強会(分子シミュレーションスクール)があり、それに参加を考えているので被っていないか確認をしたいからです。被ってしまった場合はまぁ先に都合が決まっていた○○の方を優先します。

あ、それと院試はしっかり第一志望の研究室に受かりました笑

現在分子レベルで行っている太陽電池の研究を、来年度からはマクロなデバイスとして扱います。その道で生きていくつもりはさらさらないですけどやっぱ研究は楽しいですね。

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