知識の少なさに教師は無力

推薦入試の口頭試問の指導で気づいたことです。
模試で点数が取れない生徒は「知識量が圧倒的に少ない」。
ただ知識量が少ないのではなくて「圧倒的に」少ない。
生徒の知識量の少なさは2つの理由からなかなか目に入りません。

一つ目は、授業や小テストでは「準備ができる」のでボロを出さない。
二つ目は、教師の自惚れ。

一つ目の「授業や小テストでは準備ができる」ですが、そうは言っても、授業中に指名すれば「圧倒的に知識が少ない」ことはすぐに分かります。
しかし、私のような凡庸な教員はこれを見逃してしまう。
見逃してしまう原因は、二つ目の「教師の自惚れ」なのだと思います。

私の言う「教師の自惚れ」とは「こんなに教えているのだから分かっているはずだ」というもの。
さらには、「実績のある私が教えているのだから分かっているはずだ」だとか「ずっと取り扱ってきているのだから、何回も繰り返しているのだから分かるはずだ」というものもあるでしょう。

でも、「実績がある」っていうのは実は「生徒に恵まれた」だけだし、「何回も繰り返している」っていうのも「分からないまま繰り返している」だけなのです。

話を最初に戻して、模試で点数が取れない生徒は圧倒的に知識が少ない。
こういった生徒は、教師の自己満足な授業についていくだけではなく、「圧倒的な知識の少なさを埋める時間」を確保しなければいけません。
生徒の学習記録を見ると「予習」だとか「復習」は書いてあるのですが、この「圧倒的な知識の少なさを埋めるためにやっていること」にはなかなかお目にかかりません。