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推薦入試と意欲

進路ガイダンスがありました。
その中で推薦入試で合格した卒業生から「推薦入試は学力ではなく意欲を見られる」とありました。
その話はこれ以上展開されることはなかったので、ここで少し補足をしたいと思います。

意欲を見てもらうためには以下の4つを満たす必要があります。
1.他の受験生と差別化できる意欲はあるのか?
推薦入試を受ける以上、意欲は皆が持っています。
意欲を見てもらうためには他の受験生と差別化された意欲でなければいけません。

2.その意欲は大学が提供する学びと一致しているか?
差別化された意欲があっても、これが大学が提供する学びと一致していなければ、面接官は「なぜうちの大学?」となってしまいます。
「意欲は立派だけれどもうちの大学ではその意欲を満たすお手伝いはできないよ」となると、これはもう不合格。

3.その意欲を言語化できるか?
意欲は伝える道具は言葉だけです。
表情や声の大きさで意欲を伝えることはできません。

4.その意欲を短い時間で面接官に理解してもらえるか?
面接官に「この生徒の話はもっと聞いてみたい」と思わせることができるかどうか。

上記4つの条件を満たすのはかなり大変でしょう。
であるならば、意欲に頼るのではなく(意欲で差別化を図るのではなく)、学力で勝負したほうがいいのかもしれません。
上記卒業生は「推薦入試は学力ではなく意欲を見られる」と言いましたが、推薦入試であっても小論文や口頭試問など学力試験があるのですから、学力で勝負するというのも賢いやり方だと思います。

難関大学のメリット

厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」によると、大企業は中企業よりも賃金が高いです。
特に男性50歳から54歳では、年収で100万円ほどの差が出ます。この年齢は、子供が大学に進学する年齢に当たるという人も多いでしょう。
子供が大学に進学する年齢で、年収が100万円異なるというのは大きいと思います。
難関大学を出た方が大企業に就職しやすいというのは、難関大学に行くメリットの一つでしょう。

さらに、難関大学に行くメリットとして「選択肢が広がる」というものがあると思います。
学歴フィルターという言葉があるように、出身大学によっては応募できない会社も存在します。

ここで忘れてはならないのは、難関大学に行くと「友人も多くの選択肢を持っている」ということです。
自分も友人も、選択肢が多い。
選択肢が多いということは、多様な考え方に繋がります。
若い時に、選択肢を人生の多く持つ友人に囲まれて生活することができるというのは難関大学の大きなメリットだと思います。

上書き:消去ではなく蓄積

中学校の先生が愚痴を言っていました。
なんでも「中学校の時にあれほど一生懸命に色を塗ったのに、高校に入るとその上に色を塗られてしまう。そしてその色が濃すぎて中学校のことを忘れてしまう」ということでした。

なるほど、言っていることは分かる気がします。
高校でもこの上書き効果は莫大で、様々な豊かな体験が大学受験に塗りつぶされてしまいます。

学校行事や部活動やボランティア活動や級友との語らいなど、様々な体験を蓄積してきました。
しかし悲しいことに、高校3年間さまざまな体験を積み重ねるのですが、結局は「大学受験がすべて」になってしまう人がいます。
高校3年間の評価が大学受験だけとなってしまう人がいます。
蓄積ではなく消去してしまう・・・
上書きとは、消去ではなく蓄積だと思います。

話は変わりますが、大学受験は手段であって目的ではありません。
大学受験の目的は「長い人生で4年間、自由で充実した生活を送ること」でしょう。
AO入試だろうが推薦入試だろうが一般入試だろうが第一志望だろうが不本意入学だろうが関係ない。
手段に縛られるのはもうやめましょう。
長い人生で4年間、自由で充実した生活を送ってもらいたい。

大学群提案

最近、SMARTという大学のグループ分けを耳にしました。
S(上智)M(明治)A(青山学院)R(立教)T(東京理科)
MARCHはもう古いそうです。

各大学で学部学科によって難易度は違いますし、科目数も異なります。
それなのにグループ分けするというのは乱暴だと思います。
大学でやりたいことは人それぞれで、各大学の学部学科には個性があります。
それなのにグループ分けするというのは乱暴だと思います。

でも、乱暴な言葉ですが、イメージを伝えるのには便利な言葉でもあると思います。

さて、乱暴は承知で、ある大学群を命名してみました。
TWICEです。
高崎経済大学と都留文科大学のTTです。
両者とも中期日程で有名です。
中期日程であるということ、科目数が少ないということ、首都圏から大きく離れていないということで、ある程度のレベルを保っている大学です。
平成31年大学入試センター試験のボーダーは全学科で86%以上でした(中期3科)。
センター得点率86%(しかも国語は現古漢)に加えて二次試験があるのですから簡単に入れる大学ではありません。

TWICE(TT)、どうでしょう?
もちろん乱暴な言葉ですが、「鶴鷹祭」なんていうのもあるくらいで、一つの大学群にまとめてしまうのは便利なのではないかと思っています。