1日20分運動

『スマホ脳』(新潮新書)を読みました。
リモート学習期間中に思うことがあったので記しておきたいと思います。

「脳は身体を動かすためにできている。そこを理解しなければ、多くの失敗を重ねることになるだろう。 ―マイケル・ガザニガ(カリフォルニア大学神経科学教授)」

週に2時間の運動が脳の働きにはもっとも効果的だそうです。

「運動によっていちばん改善されたのは、知能的な処理速度だ。運動していると頭の回転も速くなるというわけだ。 いちばんいいのは、6カ月間に最低52時間身体を動かすことだ。これは週に2時間という計算になり、さらに分割すると、例えば45分が3回になる。それより長く運動しても、さらに効果があるわけではないようだ。」

リモート授業が続いています。
登校すれば、体育は週に3回あり『スマホ脳』で言われている「1週間に45分の運動を3回」はクリアできるでしょう。
さらに、登下校でも移動教室でも身体は使います。
「1週間に45分の運動を3回」というのは1日あたり20分の運動です。
登下校だけでクリアできる時間ですよね。

ここで謎が解けました。
謎というのは「12月あたりから学校に来ないで自分の家で勉強するようになる生徒は例外なく失敗する」というものです。
今まで何人かそういう生徒がいました。
曰く、「学校で授業を受けるよりも自分の家で勉強したほうが効率がいい。」
曰く、「通学の時間がもったいない。」
しかし、こういった生徒は例外なく受験は上手くいきませんでした。

『スマホ脳』を読んで、登校するというのはそれだけで脳に刺激を与えているのだと納得し、リモート授業でストレスがたまるという生徒の不満も理解でき、家に籠る生徒がなぜ受験で失敗しがちなのかが理解できた気がします。

*家に籠る生徒は「人と話す機会がない」というのも失敗してしまう原因だと思っています。
冒頭のカリフォルニア大学教授の言葉は次のように置き換えてもいいのかもしれません。
「脳はコミュニケーションを行うためにできている。そこを理解しなければ、多くの失敗を重ねることになるだろう。」