嫌々の継続

英語の問題集に次のような設問がありました。
Choose one word from the first paragraph that has the same meaning as the following phrase.(次の語句と同じ意味を持つ1語を第一段落から抜き出しなさい)

the determination to continue to do something even though it is difficult
(たとえ困難でもやり続ける決意)

正解はpersistence(根気強さ)でした。

しかし、ある生徒を指すとその生徒はeffort(努力)と答えました。
「なるほど」と思いました。
努力は継続が前提です。
努力は嫌々ながらやるものです。
努力ってまさにthe determination to continue to do something even though it is difficultですよね。

嬉々として継続しているものについては「努力」という言葉は使いません。
努力どころか、「好き勝手やっている」と言われることさえあります。
同じ継続なのに、一方では「努力している」と評価され、一方は下手したら「好き勝手やっている」といった批判。
おそらく「嫌々」と「嬉々」の違いは「上り坂を上っているか否か」なのでしょう。
つまり、向上心があるかどうかの違いなのでしょう。

ところで、「好きなことならずっと続けられる」という言葉を耳にすることがあります。
私はこの言葉には懐疑的です。
いくら好きなことでも、継続しているなかで向上心が芽生えてくると、上り坂を上るはめになってしまいます。
こうなるとどうしても「嫌々」になってしまう。

私は自転車通勤をしていますが、とても楽しい。
これは向上心がないからだと思います。
向上心が芽生えるや否や、言い換えれば、タイムを気にするや否や、自転車通勤はリフレッシュではなくトレーニングとなってしまい、楽しくなくなってしまうでしょう。

中学校では英語が好きだったのに高校では英語が嫌いになる生徒がいます。
高校英語は中学英語とは比べられないほどのトレーニングが必要になるからだと思います。
中学校では理科が好きだったのに高校では理科が嫌いになる生徒がいます。
高校理科は中学理科とは比べられないほどのトレーニングが必要になるからだと思います。
このような中で必要なのは「できるようになりたい」といった向上心(と「やらなければならない」といった覚悟)なのでしょう。

好きなことでも向上心が芽生えることによって嫌々になり、嫌々でも向上心から継続していく。
これが物事が得意になるプロセスなのかもしれません。