大学入試センター試験の出願の時期です。
センター試験は全科目受験してもらいたいと思っています。
センター試験は、平均点、つまり難易度が年度によって違います。
難易度の上昇によって「取れる」と思っていた科目で大幅に点数を落とすことがあります。
以前担任した生徒の話です。
東京電機大学にセンター試験利用で受かったK先輩は直前のセンター模試では物理は69点でした。
しかし、本番では30点。
さらに、その年度は数学ⅠAの平均点が大幅に下がりました。
K先輩は、物理と数ⅠAで大失態を演じてしまいました。
結果、工学部なのに、「英語146点、現代文76点、地理70点、得点率73.0%」で東京電機大にセンター利用で合格しました。
この合格が見込めたので、国公立大は強気で出願し、見事、福島大学共生理工学郡に合格・進学しました。
文系も同様です。
歴史の平均点が下がるときには、英語・国語・理科でセンター私大文系を確保する生徒が何人も出てきます。
青山学院大学文学部史学科に合格したH先輩は、世界史は77点でしたが、生物は91点。
この年は生物が易化したのです。
彼女は、史学科なのに、「英語172点、国語139点、生物91点、得点率82.1%」で青山学院大学文学部史学科に合格しました。
前回のセンター試験から理科基礎といった科目ができました。
平均点によっては歴史よりも理科基礎のほうが得点が取れる可能性があります。
私大専願者もセンター試験は全科目受験することを勧めます。
3教科で高得点を取れないと難関私大のセンター利用合格は厳しいのですが、2教科余分に受験しているだけで、国公立大学の合格可能性が出てきます。
私大専願者が3教科で高得点が取れずに結局国公立大学に進学するケースもいくつも見てきています。