ある生徒が「虫に刺された」と言っていました。
さらに、「ズボンの上から刺された」と言っています。
ピン!ときました。
「〇〇虫だ!(〇〇は本校の最寄り駅の名前)」
すると、彼は「???」
どうやら「〇〇虫」の存在を知らないようです。
こっちが驚いてしまいました。
まさか、〇〇虫を知らないなんて。
〇〇虫とは、長年、本校で言い伝えられてきた謎の虫です。
ある者は「強力な蚊」であると言い、ある者は「ガガンボの仲間」だと言い、ある者は「アブの仲間」だと言っていました。
でも、その存在を見た者はいなくて、刺されて初めて「〇〇虫だ!」となるわけです。
ここで言いたいのは、「〇〇虫とは、長年、本校で言い伝えられてきた」ということです。
地元ならではの知識が失われてきているのかもしれません。
スマートフォンの登場で、知識の伝達が「タテ」から「ヨコ」に変わってきているのを感じます。
知識の伝達が広く速くなるにつれて、知識の均一化が進んでいるように感じます。
一方で、地元で長年言い伝えられてきた知識が失われていくとしたら、ちょっと残念です。
情報の平坦化