大学入試センター試験

【センター試験高得点の心構え】
大学入試センター試験は、平均点が6割であることを目指した試験です。
勉強しなかった生徒対象ではなく、センター試験のために勉強してきた受験生の平均点が6割であることを目指した試験です。

ちなみにセンター試験は「難易度」ではなく「解答時間の長さ」で平均点6割を目指したテストです。
どの科目も時間さえかけることができれば高得点を取ることができます。
どれも基礎的な教科書レベルの問題です。
しかし、時間が足りない。
「時間が足りない」を克服した生徒が高得点を取ります。
「時間が足りない」を克服するために必要なのは「確実な知識」です。
1つのちょっとした迷いが複数の解答可能性につながります。
ここに試行錯誤が生まれる。試行錯誤を繰り返すたびに時間がなくなり焦りでどうにもならなくなってくる。
これがセンター試験の難しさです。
さて、“今日”を英語で言えますか?
誰もが即座に「today」と答えるはずです。
それが知識です。
知識は何の迷いもなく即座に出てくる状態にしておかないと役に立ちません
教科書レベルの基礎的な知識しか要求されないのですから、すべての教科について、知識面は「何の迷いもなく即座に出てくる」ようにしておく必要があります。
結局のところ、6割の鎖(制限時間の縛り)を振りほどくためには「やり込んで本当の実力をつける」しかありません。

【大学入試センター試験の前提】
①誰もが失敗する
失敗を恐れないこと。センター試験では20点の失点なんてすぐ。「数学で最初の1題を間違えてあとは五月雨式に20点の失点」だとか。「1題に問題をかけすぎてしまって最後まで終わらずに大問20点の失点」だとか。でもこんな失敗はどんな受験生もしている失敗です。「失敗しないでセンター7科目を乗り切る」なんて不可能。誰もが失敗する。
だから、失敗で合否は決まりません。合否は実力で決まります。
失敗に動じる必要のない学力を身につけましょう。

②合格者と不合格者の差は各科目で1~2問
以前担任したクラスの地元国立大学の合格者と不合格者の点数です。
合格者平均  473点
合格最低点  463点
不合格者   445点
*地歴・公民・数①・理①・理②は、それぞれ50点満点に換算しています。
*この時のB判定は470点以上でした。

合格者平均と不合格者の点数の差は、650点満点でたった28点です。
各科目、たった1問~2問、これが合否を分けるのです。
これはあくまでも、合格者の平均と比較した点数差です。
B判定(合格圏)と比較すると若干その差は小さくなりますし、合格最低点と比較するとさらにその差は小さくなります。

上記の不合格者は頑張りました。11月の河合塾センタープレテストから101点も点数を上げました。
やっと「受験できるゾーン」にまで上り詰めました。
しかし、センター試験1科目につきたった1問~2問で落ちてしまった。
シビアです。
受験勉強は大変ですが「たった1問」を意識して乗り越えましょう。
実際に私大センター試験利用では「たった1問」の戦いになります。

【大学入試センター試験受験後】
大学入試センター試験受験後に、受験生は自己採点を行います。
「その点数」と「志望する国公立大学」と「既に出願したセンター試験利用私立大学」を予備校に提出します。
予備校には全国の受験生からのデータが集まり、それぞれの受験生は序列化されます。
予備校は「志望する国公立大学」と「既に出願したセンター試験利用私立大学」の合否判定をして、各受験生に個票(河合塾模試の個票とほぼ同じ)を渡します。
自己採点提出がセンター試験直後の月曜日、個票受け取りが3日後の木曜日。
さらに予備校は、受験生の自己採点の結果に基づき各大学のランクを輪切りにして、合格の目安を公表します。
受験生はこの輪切りされたランクに基づいて国公立大学に出願します。
従って、国公立大学を受験する生徒のレベルは、ほぼ同じものとなります。
合否はセンター試験各科目1,2問の差で決まるものですが、これは受験生が予備校の輪切りに基づいて国公立大学を受験するからです。受験生はほぼ同じレベルのライバルと約5倍の倍率の中で競い合うことになります。
まずはこのレベルまではいかなければなりません。
いつまでも不合格者のゾーン、否、受験不可能ゾーンにいてはいけません。センター試験後、前期日程試験まで5週間あります。
出願時はほぼ同じレベル。
「受験できるゾーン」に上がってからの5週間が勝負です。

【センター試験利用私大の考え方】
私立大学は「すべり止め(2ランク下)」と「最低このレベルには行きたい(1ランク下)」と「実力相応」と「あこがれ」に分かれます。それぞれ、2校ずつ受験すると、計8校受験しなければなりません。受験料は1校につき35000円程度。交通費や宿泊費もかかります。試験日程が重なってしまったりもします。国立大学2次試験のための勉強時間も削られてしまいます。
センター試験を利用すると、受験料は15000円程度。交通費も宿泊費も浮きますし、国立2次試験のためにセンター試験後5週間を有効に使うこともできます。
センター試験で、「最低このレベルには行きたい(1ランク下)」までは確保しましょう。できれば、「実力相応」まで確保できると、センター試験後の日程が楽になります。

センター試験利用私大を確保するためには、例えば「万遍なく75%」ではなく、「得意科目と苦手科目が混在して75%」が作戦となります。
得意科目作りに貪欲になりましょう。
実際にMARCHにセンター利用で合格しようと思ったら85%程度は必要です。
例えば文系なら
すべて75%だと、英国地歴も75%にしかなりません。
しかし、
英90%、国80%、地歴90%、公民70%、数①65%、数②45%、理科65%
では、7科目得点率75%ですが、英国地歴では86%になります。
センター利用私大確保のためには、とにかく「得意科目を作る」です。
ちなみに、この得意科目は国立二次試験でも生きてきます。