予習と復習
【予習の効用】
①大学入試では「初めて見る問題」に取り組まなければなりません。
暗記した文がそのままの形で出題される定期試験とは違います。
また、定期試験は、試験範囲が決まっているので「何が問われているのか」が分かります。
しかし、大学入試では、試験範囲はありませんので「何が問われているのかを見抜く力」が必要です。
さて、「初見で問題を解く」、「何が問われているかを見抜く」ための最適のトレーニングが予習です。
②「予習も復習の一つである」という意識が必要です。
「これまでに教わった内容(既習事項)を予習に生かす」ことは「既習事項を新しい状況で用いる」ことです。
既習事項は「新しい状況で用いて」はじめて定着がなされます。
③予習をすることによって、問題意識を持って授業に参加できるわけですから、授業の効果が高まります。
④「自分の予習」と「学校の授業」が一致することが目標です。
【復習のやり方】
①新しく教わったことを「知識ノート」(後述)にまとめましょう。
とことん簡略化された板書を元に、ノートをまとめるのですから、頭を使います。
頭の中で授業を再現しましょう。
②次回の予習をする際には、「既習事項に気づく」という意識をもって予習をすることが重要です。
「予習も復習の一つである」という意識が必要です。
【知識ノート】
授業で「これは!」と思った知識を復習の時にノートにまとめましょう。
簡略化された板書や教師の話のメモを元に、ノートをまとめるのですから、頭を使います。
頭の中で授業を再現することになります。
これは知識の定着の面で重要です。
さらに、知識ノートを見ることで、「時期を空けての2回目、3回目の復習」や、「実力試験の前の既習事項の総確認」等も効率よく行えるはずです。
よく「長期休暇に既習事項の総復習をしなさい」などと言われると思いますが、知識ノートをもう一度見直して「やはり重要だ」と思った箇所を新しいノートに転写する」というやり方がいいと思います。
知識ノートは、長期休暇のたびに、生まれ変わります。
古くなった知識ノートは捨ててしまってかまいません。