事務:千葉大学2007

【千葉大学法経学部経済学科】
つい先日、志望企業から内定を頂くことができ、ようやく就職活動を終えたところです。来春からはADEKAという化学メーカーで、経理・財務職として働いていく予定です。思い返せば、現在の私の基礎を作ったのが〇〇高での生活です。志望高校の受験に失敗し、○○高に入学。多少なりとも劣等感がありましたが、○○高で学ぶことで、努力すれば想いは通じると信じられたのは、○○先生はじめ、諸先生方のご支援や、ともに学ぶ仲間の存在のおかげだったと心底感じております。深く感謝しております。ありがとうございました。
つきましては、私の経験が少しでも役に立てばと思い、駄文ですが就職活動体験記を書かせていただきました。先生の意にそう内容になっていれば幸いです。
長文になってしまったので、自由に編集してくださって結構です。

就職活動体験記
千葉大学 法経学部 経済学科 4年

【はじめに】
特進文系クラスのみなさん、こんにちは。
私は4年前、皆さんと同じように、茨キリで学んでいた、茨キリの卒業生です。つい先日、志望企業から内定を頂き、就職活動を終えたばかりです。皆さんも3年生になり、大学入試もいよいよ身近に感じてきたころかと思います。入試までの残り時間に対しては、それぞれ感じ方が違うでしょう。目標がしっかり固まり、後は突き進むだけという人もいれば、志望校が定まらず、ただ将来に不安を感じているという人もいるでしょう。今回は、皆さんが気持ちよく、入試に挑めるよう、少しでも参考になればと思い、文章を書いています。と言っても、私も入試、就職活動ともに全戦全勝したわけではなく、必ずしも成功例とはいえません。こんな体験・方法もあるんだなと思って読んでいただければ幸いです。

【大学生活】
私は高校時代、社会学系学科を志望していましたが、入試では数学が必要で、特進理系クラスにいました。茨キリでは幸いなことに、理系にいても文系学科を志望できる環境にあったので、特に隠れ文系でいたことは気になりませんでした。もともと得意だった数学を活かしたいと考え、センター後、千葉大の経済学科受験を決め、後期で合格しました。
大学生になってから、手に職をつけたいと思い、簿記の資格を取ったり、運動したくて、体育会系の部に所属したり、マイペースに大学生活を謳歌していました。

【就職活動を通して】
文系の皆さんにとって、大学で学ぶ学問がどう社会で役立つのか、文系進学者はどういった就職先に勤めることになるのか、イメージしづらいかと思います。実際、どう進路を決めるかは、大きく分けて三通り考えられます。

1.大学で学んだ学問を専門的に活かせる職業に就く
2.大学で学んだ学問を間接的に活かせる職業に就く
3.大学で学んだ学問とは関係なく、やりたい仕事ができる職業に就く

私は②でした。経済を学んでいたので、学んだことが活かせる経理職を志望しました。より直接的に経済を活かす道として銀行員などの金融機関、コンサルティング会社への就職、また、①の税理士、公認会計士、院進学⇒学者などありましたが、専門性の高い世界で働くより、いろいろな知識を持っている人がいるメーカーで働きたいと思い、メーカーの経理職への就職を志望しました。
一方、③を選択する人もたくさんいます。法学専攻の友人が外食を扱う企業に就職したり、工学部の友人が教育関係会社に就職したり、この例は文系・理系係らず多々あります。
むしろ、①の道を選ぶ人は多数派ではないことが私の周りの現実です。
では、なぜ、③を志望するのか。「学びたいことと、やりたい仕事が直結しない」、「新たにやりたいことを見つけた」、など理由は様々です。採用する企業側の影響にもよります。というのも、メーカーであれば細かい職種ごとに採用する企業もあれば、営業・経理・人事・広報などを“事務系”として一括採用する企業もあるためです。
それでも③を志望した結果、全く大学で学んだ事が活かせないか、というとそれもまた正解ではありません。大学で学んだ知識そのものを活かすことにならなくとも、学んだ知識が何かのヒントになったり、海外との取引の際、自分の学んでいた言語で交渉できたり、また、とある学問上の問題点を解決しようと頭を働かせた経験が実際会社で企画を立ち上げる際役に立つこともあります。とても抽象的な言い方になりますが、必ず大学生活で学んだことは社会人になってから役に立つはずです。
大事なのは、「したことをどう活かすか?」ということより、「何をしたいか?」です。
私自身も一度③の道を選択しようと思いましたが、やはり経済が好きなので、学んだことを活かし、実際の経済活動の中で知識を身につけたいという想いがあったため、②を志望したのです。さらに言えば、私の入社予定の会社は化学品を扱っている会社です。扱っている製品とは程遠い学問を学んでいても、自分がどういった働き方をしたいかで、どんな職業に就くかは、無限に広がりがあります。

【おわりに】
上記でも述べたとおり、大事なのは「何をしたいか?」「どうなりたいか?」という、あなたの意思です。なりたい職業がはっきりしていて、そのために必要な学部に行くとココロが決まっている人は、あとはがんばりきるのみ! 今、「○○を学びたいけれど、実際就職のときを考えると不安だ」という人も、今「○○を学びたい!」という意思を大事にしていいと思います。幸いなことに、文系で学ぶことはいろいろなものに応用できますし、必ず学んだことは何らかの形で役に立ちます。
ここまで長々と書いてきましたが、多少なりとも参考になれば幸いです。
皆さんが充実した高校生活を送られることを心よりお祈り申し上げます。
平成18年 6月6日  02年度卒業

トップへ戻る